オリックスに移籍した吉田 輝星、プロを決断したその裏とは…
11月24日、日本ハムからトレードでオリックスに移籍した吉田 輝星投手(金足農)のニュースは誰しもが驚いたと思う。12球団随一の強力投手陣に、かつては甲子園を沸かせた剛腕投手が割って入ってくるのだからだ。 【一覧】秋田県の高校出身の現役選手 吉田は金足農時代1年夏からベンチ入り。2年夏は決勝で現ロッテの主軸として活躍している山口 航輝選手擁する明桜に敗れ準優勝。3年夏はエースとして力投を見せ、決勝で再び明桜との対戦。9回4安打、11奪三振の快投を見せ2対0で勝利を収め優勝を飾った。 秋田大会から吉田は、夏の甲子園準決勝まで10試合連続完投勝利を挙げた。さらに夏の甲子園の1回戦から準々決勝にかけて4試合連続で2ケタ奪三振を記録し、斎藤 佑樹、松井 裕樹が持つ大会記録に並んだ。準決勝では日大三に勝利を収め秋田勢として103年ぶりの決勝進出を果たした。 大阪桐蔭との決勝戦では5回12失点で降板し、この年の夏の甲子園の王者は大阪桐蔭で準優勝は金足農となった。さらに吉田はこの夏の大会で投げた全投球数878球は夏の甲子園の歴代2位の記録であり、「金農旋風」と呼ばれる社会現象となった。 吉田はこの年のドラフト1巡目で根尾 昴を外した日本ハムから外れ1位で指名を受け、1年目の6月には広島戦でプロ初登板初先発。5回4安打1失点の好投でプロ初勝利を挙げた。ルーキーイヤーは1軍で4試合に先発し、1勝3敗、防御率は12.27とプロの厳しさを体感した。2年目の2020年は5試合の先発登板で0勝2敗、防御率8.41を記録。3年目は開幕6戦目にロッテ戦に先発するも、2回4安打7失点と3年目はこの1試合だけの1軍登板で終わった。 4年目は主にリリーフとして活躍を見せシーズン通して1軍に帯同し、リリーフとしては47試合に登板で防御率は3.31を記録。シーズン全体では、チーム2位の51試合(先発4回)に登板し、2勝3敗5ホールド、防御率4.26という成績を残した。5年目は開幕からコンディショニング不良で1軍出場は3試合のみでシーズンを終え、今年オフの11月24日に黒木 優太(橘学苑)とのトレードでオリックスに移籍し背番号は23に決まった。 「高校野球ドットコム」では3年時の吉田にプロを決断した経緯などのインタビューを行っている。どのような思いでプロの道に進もうと思ったのか当時のインタビューを再構成してお届けしたい。 <インタビュー初掲2018年10月10日> **********