JO1、多くのファンを虜にするライブの魅力 『KIZUNA』ツアー配信を機に考える
JO1、曲のバリエーションの豊富さもライブを盛り上げる要素に
そして曲のバリエーションの豊富さも、JO1のライブの魅力の大きな要因となっているように思う。現時点で8枚のシングルと3枚のアルバムをリリースし、配信リリースも多く行っているJO1。彼らのオリジナル曲はとにかくジャンルにとらわれない幅広さがあり、「OH-EH-OH」「YOLO-konde」を始めとする火を吹くような盛り上がりを見せる曲から「Romance」「流星雨」などの心に沁みるバラード、さらに「NEWSmile」「Test Drive」といった体を揺らしたくなるような爽やかな楽曲、「SuperCali」「Safety Zone」などの怪しげな世界観を持った楽曲まで様々な方向に彩りを見せる。 この曲の豊富さがあるからこそ、JO1のライブのセットリストは自由自在。Leminoの公式Xでは『KIZUNA』のセットリストが公開されているが、冒頭でインパクトのある楽曲を並べて会場のボルテージを一気に上げ、中盤にはしっとりと歌声を楽しむ時間も挟みながら、その後ラストスパートにかけて少しずつ盛り上がっていく滑らかな流れが感じられる。観客の気持ちに寄り添うような秀逸なセットリストも、数多のファンが彼らのライブに没頭する要因のひとつなのだろう。 先日7月27日と28日の二日間にわたってKアリーナ横浜にて開催した『2024 JO1 “JAM感謝祭” ~SUMMER FESTIVAL~』では、今年11月から12月にかけて全国4都市をまわるアリーナツアー『JO1DER SHOW』も発表された。今回配信された『2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ‘KIZUNA’』からは約2年が経ち、進化を重ねるJO1の新たなエンターテインメントに期待で胸が膨らむ。さらに、Leminoでは8月8日から同事務所の後輩グループ・INIの初アリーナツアー『2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]』の配信も予定されている。そちらも併せて楽しみたい。
池田夏葉