番記者のちょっといい話 DeNA・牧の立派な体格つくった懐かしの味「ばあちゃんのけんちん汁」
(セ・リーグ、ヤクルト3-8DeNA、6回戦、3勝3敗、21日、神宮)26歳になった牧。公称178センチ、97キロの立派な体格へと育った主砲の成長を支えたのは、温かい故郷の味だった。 「ばあちゃんのけんちん汁。これはもう、おいしかったです」 祖父母は長野県の戸狩地区で農業を営み、リンゴなどを生産する。牧は幼少期から果樹農園内を走り回り、小学生の頃には祖父が防球ネットを設置したお手製の練習場で野球の練習に励んだ。そのたびに口にしていたのが豆腐、ニンジン、サトイモなどが入った、祖母が作る絶品のけんちん汁だった。 「帰省したときは必ずお願いするくらい大好きでした。自分では絶対につくれない、懐かしい味ですね」。孫はこんなに大きく育ちました―。活躍こそが故郷への恩返し。心温まるバースデーアーチになった。(浜浦日向)