篠原、米倉、国仲、広末…芸能界4大「涼子」の過去現在未来。持ち前の「清涼感」はいつまで保つのか?
「清涼感」はいつまで…
とはいえ、注目はやはり4大「涼子」の今後。 まず、国仲については、このままゆるやかに「お母さん女優」的な立ち位置へと移行していきそうなイメージだ。「光る君へ」で主人公の母を演じたのも、そのステップのひとつだろう。 米倉と篠原については、スカッと系の芸風で行くのか、あるいはこのあたりでまた新境地を拓くのか。米倉には体調面の不安があり、後者には世間からの好感度ダウンがあって、元気でキップのいい役をこれまでのように続けていけるかは不透明だ。 そして、まったく読めないのが広末のこれから。ドラマにせよ、映画にせよ、オファーするならそれなりの役でということになるので、彼女を使いたい人も何がハマるのか模索しているのではないか。不倫相手との再々婚もウワサされているものの、それで風向きが変わるとも思えない。 前出のエコイベントでは、白シャツにジーンズという以前と変わらない爽やかコーデで、 「地球に優しく、人に優しく、自分に優しく、楽しんでエコ」 と呼びかけたが、世間の反応はあきれ気味というか、全体的に冷たかった。 それでもなお、清涼感で勝負し、そこそこ復活できるなら、それはもはや奇跡。なんだか「清涼感ゾンビ」みたいな感じで、いささか怪談チックですらある。 いや、どうせ死ぬほど暑くなる日本の夏だ。それくらいの凄みを示し、背筋をゾクッとさせてくれる人がいてもよいのでは。「涼子」女優のエース格でもある彼女には、そんな期待もしてみるとしよう。
宝泉 薫(作家・芸能評論家)