篠原、米倉、国仲、広末…芸能界4大「涼子」の過去現在未来。持ち前の「清涼感」はいつまで保つのか?
躓いた「涼子」、順調な「涼子」
ただ、他3人の「涼子」に比べ、最近の広末はメディア露出が減っている。今年2月に独立してからは、4月に開催されたエコロジーに関するトークイベントに出席した程度。原因はいうまでもなく、昨年のスキャンダルだ。 料理人とのダブル不倫が報じられ「きもちくしてくれて」というエロい文面のラブレターまで流出。当時の所属事務所と違約金の支払いなどでモメ、それが独立につながったともいう。 もっとも、彼女のスキャンダルは珍しいことではない。大学入学直後には恋人との同棲が報じられ、中退直後に最初の夫とできちゃった婚。離婚して、再びできちゃった婚をしたが、昨年のダブル不倫を機にまた離婚した。 デビュー当時は名は体を表す的な「清涼感」が売り。スキャンダルを重ねても、不思議とそのイメージはギリギリ保たれていたが、なんというか、その貯金がついに尽きた印象だ。 なお、篠原も不倫とは縁がある。24歳上の市村正親との熱愛が報じられたとき、相手には妻がいた。16年間の夫婦生活が終わったときには、彼女と韓流アイドルとの熱愛が原因かと取り沙汰されたりもした。 離婚は米倉も経験。会社経営者と結婚したが、2年で破局した。ただ、それ以上に印象的だったのは、市川海老蔵(現・團十郎)との熱愛だ。大型カップルとして騒がれたが、彼女が梨園の妻となることはなかった。 そんな3人と比べ、私生活も順調なのが国仲。2014年に向井理と結婚して、子供も二人生まれている。 「ちゅらさん」は沖縄の言葉で「美人」を意味するが、彼女自身も沖縄出身。 「夏の制服がかわいい。この制服を着たいと思い、那覇商業にしたんです」(琉球新報) と、少女らしい動機で進学した高校ではミス那覇商に選ばれた。沖縄エリとも呼ばれるデザインが独特で、彼女が着ればよりいっそう可愛かっただろう。その頃の清涼感をまだ保ち続けているという意味で、今ではいちばん「涼子」らしい涼子かもしれない。 ただ、他の3人もかつてはそれぞれの「清涼感」で人気者になった。広末についてはすでに触れたが、篠原と米倉はともに見る者をスカッとさせる役が得意。篠原の「ハケンの品格」(日本テレビ系)や米倉の「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)はそこが発揮された作品だ。 ちなみに、このふたりは8月生まれ。広末が7月で、国仲が6月だ。4人とも、名づけの背景には、暑い夏だからこそ「涼」を求めたい気分が働いたのではということが想像される。 さらにいえば、4人がデビューした90年代は温暖化と猛暑が騒がれ始めた時期。大衆全体に「涼」を求める気分があり、それが「涼子」ブームみたいな盛況をもたらしたのではないか。 ところで、4人より若い世代にも「涼子」女優はいる。「魔王」(TBS系)でヒロインを演じた小林涼子やNHKの朝ドラ「ひよっこ」でヒロインの友人役だった藤野涼子。ともに実力派なので、そのうちどこかでさらなる浮上があるかもしれない。