奨学金制度を利用したいけどお金を返すのが大変そう… 返済計画を立てるポイントは?
大学や専門学校などへの進学を考える際に、経済的な理由で進学をあきらめないための方法の一つとして、「奨学金制度」があります。 奨学金は、返還が不要な「給付型」と返還が必要な「貸与型」に分かれ、日本学生支援機構の奨学金受給者の現状は貸与型が約7割を占めます。貸与型の場合、返還することを見据えて、奨学金の貸与額を決めたり、返還する計画を立てておいたりする必要があります。 本記事では、貸与型奨学金を利用して進学する際に注意すべきポイントや計画の立て方について、詳しく解説していきます。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
奨学金の役割と注意点
奨学金は、進学に必要な費用を一時的に補てんするためのもので、進学の夢を実現するための大きなサポートとなります。 ただし貸与型奨学金の場合は、将来的に返還が必要となる借金となることも理解しなければなりません。貸与型奨学金を利用する際には、返還計画をしっかりと立て、卒業後の収入や生活費を考慮に入れた無理のない返還計画を立てることが重要です。
返還方法(所得連動返還方式と定額返還方式)について
貸与型奨学金の返還方法には、「所得連動返還方式」と「定額返還方式」があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の将来の収入見込みやライフプランに合わせた選択が求められます。 所得連動返還方式は、収入に応じて返還額が変動するため、収入が少ない時期には返還額が少なくて済みます。これは、就職直後や育児休業中など収入が不安定な時期においても、無理のない返還が可能になる点がメリットです。一方、デメリットとしては、収入に応じて返還額が決まるため、将来の計画が立てにくいことが挙げられます。 一方、定額返還方式は、毎月一定額を返還する方式です。返還額が一定であるため、計画的に返還しやすく、完済のめどが立てやすいというメリットがあります。しかし、収入が少ない時期でも一定額の返還が求められるため、経済的に厳しい状況に陥る可能性は所得連動返還方式よりも高くなります。