ブームを支えてる!? ── 「プリパラおじさん」は本当にいるのか
「ビックリマンシール」や「キン肉マン消しゴム」、最近では「妖怪ウォッチ」の「妖怪メダル」など、子供たちをメインターゲットに据えて発売されながら、コレクターをはじめとした大人たちをもトリコにする玩具は過去にも数多あるが、最近話題になっているのが「プリパラ」だ。
登録数が100万人を突破し、一大ブームを築いている女児向けゲーム「プリパラ」
「プリパラ」は、タカラトミーアーツとシンソフィアが共同開発したアーケードゲーム「プリティーリズム」シリーズの後継作品となる女児向けデジタルカードゲーム。 玩具店やデパート、スーパー、家電量販店などに設置されたプリンタ筐体にはカメラが搭載されており、自分だけのアイドル「マイキャラ」を作り、ファッションコーデやリズムゲームなどを楽しみながらアイドルとしてのランクアップを目指し、その結果が反映されたオリジナルの「マイチケ」をプレーするたびに獲得することができる。 さらに、友達同士で「トモチケ」を交換し合うことで、一緒にアイドルチームを結成することも可能となっている。 愛らしいキャラクターや“育成”と“交流”を兼ね備えたゲーム性がウケて、2014年7月10日から稼働をスタートすると、翌2015年の1月下旬には「マイキャラ」登録数が100万人を突破。メインターゲットとされる日本国内の6~9歳の女児の人口比率で換算すると、なんと2人に1人がユーザーという計算となり、稼働とほぼ同時期にテレビ東京系でスタートしたアニメ番組も好評で、3月7日からは劇場版となる「劇場プリパラ み~んなあつまれ! プリズム☆ツァーズ」も全国で公開される予定だ。
ブームを支えている“プリパラおじさん”の存在
そんな中、その卓越したゲーム性や世界観に魅了されてゲームに興じる成人男性、いわゆる“プリパラおじさん”なる存在も登場し、女児に混ざってプレーに没頭しているという。 「アーケードで展開されている女児向けのデジタルカードゲームといえば、『プリパラ』に先んじてバンダイがリリースし、12年10月から稼働をスタートさせたアイドルの育成をコンセプトにしたデジタルカードゲームの『アイカツ!』も大ヒットを飾り、女児だけでなく“アイカツおじさん”と呼ばれる成人プレイヤーが全国各地で目撃されるなど、ブームを巻き起こしました」とは某ホビー雑誌編集者。 インターネット上で「アイカツ!」の筐体が設置されているデパートやスーパーなどで、女児に混ざって列に並んだり、夜などすいている時間帯を見計らってゲームに没頭したりする“アイカツおじさん”や同ゲームの本来のターゲット層である女子小学生プレイヤーを表す“幼女先輩”、少年、少女向けのアニメや漫画、特撮ヒーローなどに夢中になっている成人のマニアの総称を表す“大きいお友達”などといった造語が当たり前のように使われており、今回の「プリパラ」のブレークにより、“プリパラおじさん”の存在もフィーチャーされている。