【冬の避難生活】「低体温症」に注意、スマホを少しでも長く使うためには
日テレNEWS NNN
能登半島地震の発生から4日目。避難生活ではどのような点に注意したほうがよいのでしょうか。「低体温症」や「車中泊」の注意点などを解説します。
■真冬の避難「低体温症」に注意
中島芽生アナウンサー 「被災地では食料や水も少ないということですが、避難生活ではさらに、寒さが重くのしかかりますが…」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「過労やストレスから体調を崩すことが心配されます。例えば2016年の熊本地震では、直接的な被害とは別に亡くなった、いわゆる『災害関連死』の方が200人以上で、直接死の4倍を超えているんです」 「今回は真冬の避難生活ということもあって、体の中心の体温が35度以下になる『低体温症』が特に心配されています。そこで少なくとも、今これだけはやっていただきたいのが『寒さ対策』です」 「専門家は『上着の中に新聞紙を詰める』、『冷たい床での雑魚寝を避け、できるだけ段ボールベッドなどを利用する』ことなどを挙げています」
■「車中泊」で避難 注意点は?
小栗解説委員長 「また、『車の中で避難している方』への注意です。エンジンを切ると、あっという間に外の気温と同じになるので、しっかり体を暖めること。そして、ガレージなど閉鎖された場所では、排ガスの一酸化炭素中毒に注意してください。そして同じ体勢を続けることで血栓ができる『エコノミークラス症候群』の可能性が高まるため、足をもんだり、指をグーパーしたりすることなどが重要だということです」
■「スマホ」少しでも長く使うために
中島アナウンサー 「現地では停電が続いている場所もあるということで、こちらも心配ですね」 小栗解説委員長 「スマートフォンで情報を集めているという方も多くいらっしゃると思います。そこで少しでも長く使うために、『省電力モードにする』、『画面の明るさを下げる』、さらに『カバンやポケットに入れ、温度変化の影響を受けにくくすること』が有効だそうです」
■私たちが被災地にできること
中島アナウンサー 「現地への支援として今、私たちにできることは何かあるのでしょうか?」 小栗解説委員長 「石川県は今のところ仕分けなどの手間を考えて、個人の物資提供は、受け付けないとする一方、4日から義援金の受け付けを始めました。他の団体でも受け付けていて、まずは物資より現金での支援が求められています」 中島アナウンサー 「ボランティアで現地に今すぐにでも行きたいという方もいると思いますが…」 小栗解説委員長 「そうですね。ただ県によると、今は災害ボランティアの募集は行っていません。また市役所などに電話で問い合わせるのも控えるよう呼びかけていて、募集する際は県のホームページでお知らせするということです」 中島アナウンサー 「廣瀬さんは何か今、考えられていることはありますか?」 廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー) 「今、石川県在住の仲間と情報収集をしたり、サポートするためのチーム作りをしています。あとは今日の夜ですが、まさに寄付をしました。あと金沢にある会社の商品を購入して間接的な支援ができたらなと思っています。もう少し状況が落ち着いたら直接現場に行って、なにかしらのサポートをしたいなと思っています」 中島アナウンサー 「災害のフェーズに合わせた支援を続けていきたいですね」 (1月4日放送『news zero』より)