自民逆風下の選挙区は 危機感の与党現職と攻めの野党 動き活発に
派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件の影響などで相次いで選挙に敗北するなど自民党への逆風が続いています。 【写真で見る】自民党候補が圧勝してきた選挙区でも 解散総選挙に向け与野党による駆け引きが活発に こうした中、これまで自民党候補が圧勝してきた選挙区でも解散総選挙に向けて与野党による駆け引きが活発になっています。 ■「民主主義にはコストがかかる」と訴えた麻生太郎副総裁 麻生太郎 副総裁 「自由民主党は変えなければならないものは変え、そして正すべきものは正す」 6月8日に開催された自民党福岡県連の年次大会で、派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件について謝罪した麻生太郎副総裁(83)。 一方で、「政治資金の透明性は必要」とした上で「将来に禍根を残す改革は断固さけなければならない」と強調し、「民主主義にはどうしてもコストがかかる」と訴えました。 麻生太郎 副総裁 「秘書、事務所などの政治活動の基盤や拠点を維持するため、そして自分の後援会を維持するために広い地域をくまなく歩きその声を聴きそれを政策として形にしていかなければなりません」 ■自民党の現職は「しっかり地元まわる」 地域を歩くという点でこれまでと勝手が違うと話しているのが都市部と農村部が混在する福岡3区の現職・古賀篤氏(51)です。 前回の選挙では野党統一候補に圧勝し4期目の当選を果たしましたが… 自民党 古賀篤 氏(今年1月1日 石川県災害対策本部で) 「ぜひ何でも結構ですので困られたことがあったら教えていただきまして我々としても迅速に対応させていただきたい」 能登半島地震発生直後から政府の現地対策本部長として被災地に入り復興支援に携わっている古賀氏。 地元での活動がほとんどできていないとして危機感を募らせています。 自民党 古賀篤 氏 「絶えず地元をまわる中で後援いただきながら政治活動を続けてきましたので、そこは原点だと思っています。今、内閣府副大臣で特に1月から能登に行ってなかなか戻れない時期もありましたが、やはりしっかり地元をまわって引き続きお声をいただきながら政治活動に取り組んでいきたいと思います」