夜の「学校桜」を楽しむ 高森南小 灯ろうの明かりで幻想的に【長野県高森町】
「日本一の学校桜」として親しまれている長野県高森町の高森南小学校のグラウンドで6日夜、満開の桜を灯ろうの明かりで楽しむ「キャンドルナイト」が行われた。校庭を囲むように咲き誇る50本余りのソメイヨシノが暗闇に浮かび上がる幻想的な光景に、多くの来場者が見入っていた。 「新しい高森の姿を目指して!」を合言葉に活動を続ける住民有志団体「TAKART」が主催。「日本一の学校桜を昼間の雰囲気とは異なる角度から発信し、町のPRにつなげよう」と2009年から続ける。 コロナ禍では、実施しても発信は行わずメンバーや家族らが楽しむ程度にとどめていたが、今年から広く発信を再開。この日は家族連れらでにぎわい、歓声を上げ記念撮影をするなど、一夜限りの特別な光景を楽しんでいた。ペットボトルを使った灯ろうの製作会に参加した子どもらが自分で作った灯ろうを探し歩く姿もあった。 下市田区の竹灯明実行委員会によるライトアップが同時に行われた他、高森中学生や竹灯ろうの製作に取り組む飯田女子高校生、松川高校ボランティア部なども協力。TAKARTの中塚功二代表は、「活動の輪やつながりが広がっていきうれしい」と喜び、「町の宝である『日本一の学校桜』を、町民があらためて認識する機会になれば」と期待した。