<春に輝け・常総学院の挑戦2021>選手紹介/6 三輪拓未遊撃手(2年) 悔しさ背負い猛練習 /茨城
2年生で唯一、1年からレギュラーを経験している。だからこそ、2年生で一番多く、試合で悔しい思いをしたメンバーでもある。 2019年秋の関東大会。初戦の相手は健大高崎だった。1点を追う九回裏2死三塁で、2番の自分に打席が回ってきた。ここで打って延長に持ち込みたい場面。当たりはよかったが、打球は弧を描き、左翼手のグラブに収まった。 「自分のせいで負けた」。必ず借りを返そうと猛特訓を重ねた。守備練習にも力を入れ、全体練習後には毎日2~3時間のノックを受けた。昨年冬に右肩を痛めたが、リハビリを続けながら、けがをしない体を作るためにインナーマッスルを鍛えた。 中学時代は強豪「東京城南ボーイズ」で三塁手や投手として活躍。中学3年の時には世界少年野球大会日本代表に選ばれ、海外の代表チームとしのぎを削ってきた。 昨夏チームを引退した3年・陶山歩夢は、シニアチーム時代からの付き合い。その姿勢には、多くのことを学んできた。新型コロナウイルスの影響で、20年5月に甲子園への道が断たれた後も、腐らずに練習に打ち込み、夏に引退するまで助言してくれた。「お前は絶対に(甲子園に)行けよ」。先輩から託された夢を実現する。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ◇選手データ ▽東京・東蒲中出身 ▽身長178センチ、体重73キロ ▽右投げ、右打ち