「上野勇希はドラマティックドリームチームのドラマティックをすごく体現してる男」

リング上で向き合う高木社長と上野勇希

③これからのDDTプロレスに期待してほしい所 ―――これからのDDTプロレスに期待して欲しいところをお聞かせください。 高木　今の上野勇希（現KO‐D無差別級王者）はすごいなと思っていて。自分の言葉をちゃんと持っているんですよね。やっぱり自分の言葉を持っていてちゃんとそれを発信して実践できるという意味では、彼は本当にこの何年か近くのDDTプロレスの歴史の中でも唯一無二の存在。だから彼と対戦したり絡むことによって、いろいろなストーリーが生まれていっているというのは、何かすごいなと思いましたね。 もちろん男色ディーノもそうだし、実際に納谷幸男もクリス・ブルックスもそうなんですけど。クリス・ブルックスは唯一の親友で、なんで親友同士でこのベルトを争って戦わなければいけないんだろうというところに対して、本当にこいつらは友達同士なのか？というぐらい、30分以上のものすごいしばき合いの試合をしたわけじゃないですか。 彼もそんなに大きくて恵まれた体格とは言えないんですけど、ゾンビのように立ち上がって、そんな体格の中にどれだけそんな気持ちがあるんだろうなというところをみせただろうし、納谷幸男に対しても、この間の男色ディーノとの防衛戦でもフィルターを通して一つのドラマが見えるんですよね。 本当に、ドラマティックドリームチームのドラマティックをすごく体現してる男だなと思うんですよ。今度のHARASHIMAくんとの試合（3.17後楽園ホール）もそうですし。だからやっぱり、そういう意味で自分の言葉を持っているチャンピオンというのはすごく強いなと思います。 ―――確かにインタビューをさせていただいたときに、すごい自分の感覚でばーっと喋るんですよね。本当にすごいなというぐらい。やっぱり上野選手はクリエイティブな思考を持っていますよね。 高木　今までのチャンピオンがそれをみせられなかったわけではもちろんないんですけれども、彼がチャンピオンになってちょっとDDTプロレスの風景とか光景がちょっと変わったなというのは思います。明確に分かりやすいチャンピオン像ですよね。 ―――一つ一つの試合に対する考え方なんかも、捉え方がいいなというのはありますよね。 高木　考えてちゃんと発信してるという部分があるので。これからやっぱりDDTプロレスに期待してほしいところというものにおいては、DDTプロレスの中で繰り広げられてるドラマというのをもっと世間にも伝えたいし、やっぱりそういう部分はちゃんと見てほしいなと思いますね。世間に伝えるべきポイントとして、今度LDHのTHE RAMPAGE武知海青さんは、そういう存在になっているのかなと思います。 ―――身体能力がとても高いという話ですね。 高木　身体能力は本当にすごいですよ。あと雰囲気がありますよね。雰囲気はやっぱり大事ですよ、オーラというか。 ―――リング上のテンポみたいなのも良さそうですか。 高木　いいと思います。やっぱりEXILEの人たち、LDHの人というのは、もうみんなパフォーマンス集団ですごいフィジカル能力が高いんですよ。だから、やっぱりそういう意味でもすごい期待しています。プロレスの風景を変えてくれる人だと思います。 ―――かなり可能性を感じていらっしゃるんですね。同じ芸能人というと一昨年フワちゃんのデビューも世間にインパクトを残しました。試合内容もものすごく良かったんで、男女違いますが今回もかなり期待値が高いですね。 高木　やっぱりポテンシャルがもともと高いので、すぐ順応できるんじゃないかなと思っていますね。 ―――武知海青さん以外でも今後LDHでそういうことを希望されたら、DDTプロレス的には是非という感じですか。 高木　そうですね。多分これが第一弾なので、ここから広がってくることもあると思います。そういう部分においてはすごく今回は大事ですね。あとは、ひょっとしたらいろいろな芸能をやっていらっしゃる方が、格闘界とかスポーツ界とかプロレスにチャレンジしてみようかなというマインドになってくれればいいかなとは思うんですけどね。 ―――今回はプロレスに適している方が来られたというふうに思います。本物が来たなと感じがすので、すごく楽しみですね。 インタビュアー：山口義徳（プロレスTODAY総監督） ➡後編へ続く（近日公開）