日華懇・古屋会長 日台関係の信頼「非常に厚い」 総統就任式に出席/台湾
(台北中央社)台北市で20日に行われた頼清徳(らいせいとく)新総統の就任式に出席した日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長(自民党)が同日、台北市内のホテルで記者会見を開いた。古屋氏は、現在の日本と台湾の関係について「非常に信頼が厚い」とし、「今、さらにそれを強化していくことが極めて大切」との認識を示した。 就任式には日華懇から過去最多の31人が出席。共産党を除く全ての会派が参加した。古屋氏はこれについて「非常に大きな意義がある。オールジャパンで取り組んでいる象徴」と強調した。 訪問団は就任式後、頼新総統との昼食会に招待された。古屋氏によると、各国から外交団が派遣されている中で、この日の昼食会に招かれたのは日本の訪問団のみ。古屋氏は「日本に対する配慮。日台関係の信頼と絆の深さの象徴」だと語った。 昼食会では、中国の軍事的脅威がますます増していることについて話題が上がった。古屋氏は「絶対に台湾有事を起こしてはならない」とし、日台だけでなく、米国や自由民主主義、法の支配、基本的人権の尊重など共通の価値観を持った国々との連携強化を徹底していかなければならないとの考えを示した。 訪問団は18~20日の日程で訪台。古屋氏は日本統治時代に建てられた建築物を見学した他、蔡英文(さいえいぶん)氏が総統退任前日の19日に開いた晩餐会にも出席した。 (中村充孝)