サカスタに翼を授けた匠たち 大構造物を支えるのは「弓」と「3本の矢」 新国立競技場の経験も生かし のべ18万人の工事関係者が 暑い日も雪の日も工期と向き合って格闘した23か月
さまざまな課題をクリアして、およそ2年の工期で完成したエディオンピースウイング広島。最も特徴的なのは名称の「ウイング」、翼をイメージした屋根です。その屋根を支えているのは、サンフレッチェ広島を象徴するものなんです。建設工事を担ったキーマンの1人に話を聞いてきました。 【写真を見る】サカスタに翼を授けた匠たち 大構造物を支えるのは「弓」と「3本の矢」 新国立競技場の経験も生かし のべ18万人の工事関係者が 暑い日も雪の日も工期と向き合って格闘した23か月 署名活動や検討を含めておよそ20年という時を経て、息が吹き込まれた “夢の器” です。 小林康秀 キャスター 「ついに完成したエディオンピースウイング広島。この大構造物がどのようにしてできたのでしょうか?」 建設をした共同企業体の工事課長を務める大成建設の 小山聖史 さんです。 小林康秀 キャスター 「作業服にサッカースタジアムって書いてありますね。参矢会とも」 大成建設 小山聖史 さん 「みんなで一体感を持ってできるようにおそろいの何かを作ろうと。ちょうど寒い時期でもあったので、こういう防寒着を作ってデザインしてやろうよってことで、みんなで考えました」 大学時代からスタジアム建築を学んできた小山さんは、難関といわれる屋根工事の責任者です。広島への赴任を聞いたのは3年前の夏、東京オリンピックのころでした。 大成建設 小山聖史 さん 「国立競技場の工事を担当していたんです」 高い難易度と言われた国立競技場の屋根工事の管理をするリーダーだった小山さん。両サイドからミリ単位の高い精度で屋根を組み立てなければなりませんでした。 小山聖史 さん 「やっぱり最後の最後のピースがすっと入るためには、そこでも誤差は10ミリ程度。そういうレベルまで誤差を調整して落とし込んで、ピタッと合わせるような作業をしていた」 国家的プロジェクトの一員として国立競技場の建設を成し遂げた小山さん。実は小さなころ、サッカー少年でした。 大成建設 小山聖史 さん 「そこ(国立競技場)でいろんな経験をしたことを活かせる場を与えられたと。サッカースタジアムを作るってのは、わたしの中でも夢でもあった」
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