映画「毒娘」押見修造描き下ろしビジュ公開、伊藤潤二、山本英夫、押切蓮介らコメント
押見修造が描き下ろした、映画「毒娘」のイラスト版ビジュアルが公開。併せて映画を鑑賞した伊藤潤二、山本英夫、押切蓮介らのコメントが到着した。 【画像】押見修造によるちーちゃんのイラストビジュアル。(他1件) 内藤瑛亮が監督を務める「毒娘」は2011年にインターネットの匿名掲示板で話題となった、ある新婚家族の出来事をモチーフにしたホラー映画。夫と娘の3人で中古の一軒家に越してきた萩乃のもとに、ある日、娘・萌花からの助けを求める電話がかかってくる。帰宅した萩乃が見たものは、荒れ果てた我が家と洋服をずたずたに切り裂かれた萌花、そして鋏を握りめて萌花に馬乗りになる見知らぬ少女・ちーちゃんの姿だった。かつてこの家に暮らしていたちーちゃんは、ある事件を起こして町を去ったはずだったが……。なお映画の前日譚となる「ちーちゃん」を、押見がヤングマガジン(講談社)で連載中だ。 押見が描き下ろしたビジュアルには、カラスの羽や虫の死骸をブローチのようにあつらったちーちゃんの姿がお目見え。真紅の服を身に纏い、手には洋裁バサミを持ち、まっすぐこちらを凝視している。映画「毒娘」は4月5日より、東京・新宿バルト9ほかにて全国公開。 ■ 伊藤潤二コメント 毒娘の赤いビジュアルと、独特なハンドサインが 強烈なインパクトで目に焼き付けられ、網膜から消えません。 「家」に執着する少女「ちーちゃん」の話を まだまだ観たいと思いました。 ■ 山本英夫コメント 押見修造(漫画家)が、実写映画のキャラデザをやる?? なるほど~、 押見色を中心に、キャラクター達の人間模様がヒリヒリしてきて、 内藤映画になっている……! ■ 押切蓮介コメント 開いて閉じる裁ち鋏、狂気の中に潜む妖艶。 ちーちゃんの存在に気が付けば魅了される! コーラのぶっ飛び方も必見だ!! ■ 山田杏奈コメント 小さなほころびと違和感がどんどんと大きくなって行く様を どこか高揚しながら見てしまう背徳感。 たまりませんでした。怖かった。鋏の音が耳から離れません。 ■ かいばしらコメント 赤い女のショッキングな登場にはじまり 居心地の悪い家族の呪いを通過。 そして目も覚めるような真っ赤っ赤な青春劇に!強烈! ■ 人間食べ食べカエルコメント とんでもない怪作が現れた。 家族の歪みをこれ以上ないほど生々しく描き出す。 これは毒をもって毒を制すどころの話しじゃない。 劇物と劇物が激突する壮絶な家族ドラマだ。 ■ 末廣末蔵コメント 天才内藤瑛亮がまたやった…新しいジャンルを発明した… 暴力と加虐の連鎖がこれ迄に誰も観た事のない地平に連れて行く… 血の色に染まった少女「ちーちゃん」は大きなハサミで 肉と骨とそして欺瞞を切り刻む。 蟲の死骸に塗れたケーキとコーラの日々、 辿り着く先に待つ安寧は地獄の沙汰か安らぎか、 自分の眼で見極めて欲しい。 ■ 清水崇コメント いろいろ歪(イビツ)だ……内藤&松久両氏の真骨頂なのか……。 世の無常を感じるほど、まともな人は出て来ない。 てか、まともって何だろ? ちーちゃんこそ無邪気でまともに見えてくるのは 人の世が生み出した姿無き何たるか?…だから…? 出産、子育て、穏やかな家庭……育む事全てが怖くなる。 ■ 映画「毒娘」 2024年4月5日(金)より東京・新宿バルト9ほか全国公開 □ スタッフ 監督:内藤瑛亮 ちーちゃんキャラクターデザイン:押見修造 脚本:内藤瑛亮、松久育紀 音楽:有田尚史 製作:キングレコード、クロックワークス 配給:クロックワークス □ 出演 佐津川愛美