羽生結弦さん 華麗に、厳かに新たな旅路 30歳誕生日に制作総指揮アイスショー第3弾開幕「生まれてきてよかった!」1万4000人が「ハッピーバースデー」大合唱
フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、プロスケーターとして活動する羽生結弦さん(30)の新ツアー公演「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd -Echoes of Life-」の初日公演が羽生さんの30歳の誕生日を迎えた7日、さいたまスーパーアリーナで行われた。 【写真】華麗な演技を見せる羽生結弦さん 「-Echoes of Life-」は羽生さんの出演・制作総指揮の「ICE STORY」の第3弾で、人生の旅路や成長をテーマに「命」とは、そして「生きる」ことの本質を問う物語が描かれている。序盤のアニメ「GHOST IN SHELL/攻殻機動隊」の曲「Utai Ⅳ -Reawakening」ではゴールドの衣装で厳かに舞い、中盤の「ピアノコレクション」の場面では、銀盤を流れていく五線譜のプロジェクションマッピングの上で旋律と一体となった華麗な滑りで魅了。平昌五輪のSP「バラード第1番」も披露し、観客を沸かせた。 後半は白い衣装での「Danny Boy」、ドアのオブジェを使った「全ての人の魂の詩」で唯一無二の世界観を体現。アンコールでは「Let Me Entertain You」「阿修羅ちゃん」「SEIMEI」と人気プログラムで盛り上げた。エンディングではAdoの「私は最強」で締めくくった。 挨拶では「皆さんの中でこの物語がちょっとでも生きる糧になったらいいなと思います。緊張しました。本当に何と言えばいいのか。胃の中が表と裏が反対になりそうなぐらい。本当に皆で一生懸命作ってきてよかったなって、達成感は感じています。本当にどうしよう、どうしようって悩みながら作り上げてきました。本当に作り上げてくださった皆さんに大きな拍手を」と感謝。そして、自身の誕生日に触れ「ということで誕生日です。わぁーい。イエーイ。生まれたぁ。生まれたよ!」とちゃめっ気たっぷりに語り、羽生さんの「せーの」の声とともに、1万4000人が詰めかけた観客からは「ハッピーバースデー」の大合唱が贈られた。最後は「生まれてきてよかった!スケートしててよかった!」と話し、銀盤を後にした。 埼玉公演は9、11日に行われ、25年1月3、5日に広島公演、同2月7、9日に千葉公演が行われる。 ◇羽生さんのプロ転向からの歩み 22年7月19日 プロ転向を発表 同年11月~ 初の単独公演「プロローグ」を横浜、八戸で開催 23年2月26日 スケーター史上初の東京ドーム単独公演「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 GIFT at Tokyo Dome」を開催 同年11月~ 単独公演第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY”TOUR」を埼玉、佐賀、横浜で開催 24年4月 「“RE_PRAY”TOUR」追加公演 宮城公演を開催