改正か? 廃止か? 60年前に施行された製茶条例に揺れる静岡県
揺らぐ茶産地としての地位、迫る鹿児島県
県のお茶白書によれば、静岡県の茶算出額は平成4(1992)年には862億円、2位の鹿児島県(224億円)に大きく差をつけて茶産地としての揺るぎない地位を誇っていたが、平成27(2015)年には306億円にまで落ち込み、2位の鹿児島県(227億円)が迫っている。 しかし、なによりも、かつて1500億円あった全国の茶産出額が900億円台にまで右肩下がりに減ってきている。条例をめぐる問題の背景にはお茶をめぐる危機感がある。 まるも茶店店長の三須さんに条例について聞くと、「条例についてはともかく、なんらかの新たな対策を打たなければ、お茶の文化が絶えてしまうのではないかと思います」と話していた。