台風24号に備え近畿の鉄道順次運休 観光地は軒並み休業も
台風24号に備え近畿の鉄道順次運休 観光地は軒並み休業も 撮影・編集:柳曽文隆 THE PAGE大阪
非常に強い台風24号の接近に備えて、JRや私鉄など近畿各地の鉄道では運転取り止めなどが相次いでいる。また、いつもなら休日でにぎわう京阪神の百貨店や大阪市浪速区の通天閣も休業。新世界の飲食店も臨時休業する店も多く、いつもにぎわう観光地などは人が少ない寂しい休日を迎えた。 【中継録画】台風24号 気象庁「今年相次いだ台風を上回るような勢力」
JR西日本の同日12時15分の発表によると、京阪神エリアの各線区で午前8時以降の列車の運転を順次取り止めており、同日正午以降は、概ね全ての列車の運転を終日取り止める「計画運休」を行う。JR天王寺駅で電車の運行状況を確認していた大阪市中央区の40代男性は「いま『難波行きの最終列車が発車します』とアナウンスがあって不思議な感覚。台風21号のこともあるし、早めに帰ります」と話していた。 南海電鉄も同日正午ごろから運転を順次休止。阪神電鉄は普通電車は「当分の間運転を行います」としているが、普通電車以外は午後2時ごろまでに運転を取りやめるとしている。近畿日本鉄道は大阪、奈良、けいはんなの3線などで運転を見合わせている。 阪急電鉄は、全線で電車の運転本数を減らして運転。しかし、午後3時ごろまでには、全線ですべての電車の運転を休止し、以後の運転を終日見合わせる可能性があると発表している。 京阪電鉄は、同日正午から一部列車の運転を取り止めているが、こちらも午後3時ごろから終日運転を見合わせる予定としている。 Osaka Metroも同日正午以降、御堂筋線の千里中央~中津両駅間、中央線のコスモスクエア~阿波座両駅間、またニュートラムで運転を見合わせる場合があるとし、10月1日は初発から運転を見合わせる場合があるとしている。大阪シティバスは、30日午後1時に始発停留所を出発するバスから、全路線で終日運行を見合わせる。
いつも休日を中心に多くの観光客でにぎわう大阪市浪速区の通天閣は、30日は終日休業とし、10月1日も午前中のみ休業する。通天閣がある新世界周辺の飲食店や商店街「ジャンジャン横丁」にある店舗も軒並み臨時休業しており、ひっそりとしていた。 台風に備え看板などを片付けていた店員の男性は「4日の台風21号がすごかったこともあって、安全のための休業です。今回は前のような被害がなければと思っています」と話していた。 このほか、大阪市天王寺区の天王寺動物園や、同此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、大阪府枚方市のひらかたパークなども休園した。
京阪神にある阪急、阪神、近鉄などの大手百貨店も30日は終日臨時休業している。大阪市阿倍野区のあべのキューズモールや同天王寺区の天王寺ミオ周辺もシャッターが閉まっており、あべの筋周辺も人通りが少なかった。