台湾人、一日平均1時間ネット電話 99%以上が「LINE」使用
(台北中央社)放送・通信事業を監督する国家通信伝播委員会(NCC)は13日、2023年に行った情報通信に関する調査で、台湾の16歳以上の人のうち、98.9%がインターネット回線を利用した電話を使っていたことが分かったと明らかにした。17年の88.2%より大幅に上昇した。1日平均62.8分通話しており、99.1%が通信アプリの「LINE」(ライン)を使っていたとしている。 調査によると、通信アプリや交流サイトの普及で、ネット電話の使用率が年々上昇。1週間当たりのネット電話の通話時間は平均7時間33分で、携帯電話の平均1時間62分よりも長く、ネット電話の利用が携帯電話をしのいでいるという。 アプリ別の使用率ではLINEが17年の97.1%から2ポイント上昇した。フェイブックのメッセンジャーは17年に54.7%が使用していたのに対し、23年は49.2%に減少した。 テレビに関しては16歳以上の人のうち、61.7%がケーブルテレビ、13.1%が通信大手、中華電信のマルチメディアプラットフォーム「MOD」などを通じて視聴しており、地上波放送を視聴していたのはわずか9.5%だった。 NCCは、新型コロナウイルス流行期間中の防疫対策が仕事や生活様式を変え、4割以上の人でデジタルサービスを使用する機会が増加したと分析。ネットショッピングやフードデリバリー、ビデオ会議、オンライン学習などの利用が増えたとしている。 (蘇思云/編集:齊藤啓介)