【楽天好き】創設20周年企画:打撃練習を支えるベテランバッティングピッチャーの兵頭大介さん
「東北に来たのが11月で、吹雪いてましたね。痛いぐらい寒いし、見知らぬ土地で知り合いもいなかったので、かなり孤独で…。最初の頃は家にこもっていました」
とはいえ、当時チームのエースだった岩隈久志氏と挨拶を交わすと、同い年だったことが判明して意気投合。「すぐに食事に誘ってくれて、その後もよく声をかけてもらったので、徐々に周りにも慣れて、チームに馴染むことができました」と振り返る。
趣味はゴルフ。シーズン中も裏方のチームメイト同士で、休みの日はゴルフに繰り出すという。40歳を過ぎた時、ガクッと疲れを感じるようになったというが、変えたのは睡眠のみ。
「夜ふかしせず、ちゃんと睡眠を取るようにしました」と言い、普段のトレーニングはもちろんゴルフなどのスポーツを楽しむなど、いわゆるアクティブレストでコンディショニングをしているという。
「これからも身体を整えて、毎日の打撃練習の準備をしっかりやって、選手にいい状態で試合に臨んでもらいたいです」。
兵頭さんにとって15年間で一番の思い出は、やはり2013年に日本一になった時のことだという。「優勝が決まった瞬間、思わず涙があふれたんです。そもそも、自分が泣くなんて思いもしませんでした。また、あの時の感動を味わいたいですね」。
取材・文:松山ようこ/写真:楽天野球団提供
松山 ようこ