【独自解説】“裏金疑惑”キックバック問題 安倍派に続き岸田派・二階派でも…揺れる自民党 「これからは政治の“DX”進めなければ」元衆院議員・佐藤ゆかり氏が解説
“裏金問題”に揺れる永田町。自民党・安倍派のキックバック総額が5億円とみられることが判明し、一方で岸田派でもパーティー券収入の一部不記載が発覚。「政治資金パーティー」の実態とは?元衆院議員・佐藤ゆかり氏の解説です。 【独自解説】「5人辞めないともたない」日々増える“疑惑”…岸田首相、近く人事行い安倍派を一掃?一方、エース級投入の東京地検、事情聴取は国会閉会後か「それなりに勝算がある」
岸田派・二階派でも不記載か?「政党本部や派閥だけ監査しないのは不自然」
岸田派は、数年前までパーティー券収入の一部(総額2000万~3000万円)が、収支報告書に記載されていなかったとみられています。岸田派は「正確な事実関係を把握した上で、適正に対応してまいります」とし、取材に応じた岸田首相も「適切に対応する」と繰り返しました。
Q.2000万~3000万円の収入が記載されていないというのは、考えづらいのですが…。 (元衆院議員・佐藤ゆかり氏) 「平成19年に、国会議員の『議員立法』で政治資金規正法を改正しました。このときに『国会議員が代表を務める政党支部』は監査をしなければいけないと義務化したのですが、なぜか『派閥の収支報告書』や『政党本部の収支報告書』は監査を入れないと落としたんです。だから、こういうことが起きます。民間の企業でも監査はありますから、政党本部や派閥だけ監査しないというのは不自然で、これは法改正すべきです」
また、二階派でも不記載かといわれています。安倍派と同じ構図でノルマを上回った分について記載していなかったとみられ、その一部をキックバックしていたとみられていますが、二階派の関係者によると、キックバックの分は「派閥側の報告書で、寄付として『支出』に記載していた」、また「議員側としても『収入』として記載していた」ということです。 Q.佐藤さんは二階派でしたが、このことをご存知でしたか? (佐藤氏) 「派閥がどのような会計処理をしているかというのは、いくら派閥に所属しているといっても、個々の国会議員はそこまで把握していません。ただ、収入としてキックバックがある場合に記載をするというのは、派閥から指示がある・ないに関わらず、一国会議員としての倫理観ですから、そこは個々の議員の判断でやるべきだと思います」
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