堀越康介(東京サンゴリアス) (c)JRLO

勝って3年連続プレーオフトーナメントを決める。さらに4強戦を睨み、スクラムでも優位に立つつもりである。3位東京サンゴリアスが『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』第14節で静岡ブルーレヴズを迎え撃つ。 【PHOTO】日野剛志(静岡ブルーレヴズ) 第11節、前半を35-10で折り返しながら、SO田村優のサヨナラPGで横浜キヤノンイーグルスに35-37の悔しい逆転負けを喫した東京SGはその後教訓を生かした。第12節、コベルコ神戸スティーラーズ戦は前半8-6の重い展開から一転、後半はオープンな展開となるも、常にリードを保ち36-27で勝利を手繰り寄せた。 試合後、HO堀越康介主将は「前節、ああいう負け方をして、僕としてもチームとしても落ち込んだ。その後スタッフも選手も一緒に『どうやって自分たちの甘さをなくすか』と話し合いを重ねて、グラウンドでも準備してきた。僕から『練習でやったことしか試合では出ない』という話をして、みんなが納得して練習を重ねてきた結果、勝つことができたのは良かった」と振り返った。 『ジャパンラグビー トップリーグ』から記念すべき50キャップとなった三重ホンダヒートとの前節、60-10の大勝をマークした堀越だが、自己評価は「アタックは0点。ディフェンスは100点まではいかない。間を取って50点。いち選手としても、リーダーシップの面でも、もっともっと成長していかないといけない」と厳しいものだった。そんな自分に厳しい主将に田中澄憲監督は「これから先100キャップ、150キャップをこのチームで重ねて、サンゴリアスを象徴するような選手になっていってほしい」とエールを送った。 対する静岡BRは6勝1分6敗・勝点31の6位。4位まで勝点12差あるため逆転POどうこうはさておき、東京SGに第5節の逆転負けの借りを返したいところ。1月13日のゲームでは残り10分まで、静岡BRが25-17のリード。しかし、2トライを決められて25-29の黒星を喫した。今季の借りは今季の内に返さなければならない。 4連勝を狙った前節もモヤモヤが残る試合となった。中位で苦しむ王者クボタスピアーズ船橋・東京ベイに前半7-31と一方的に攻められながら、逆転POへ勝つしかない静岡BRは後半に反撃開始。相手をシャットアウトするとともに、後半4つのトライを叩き込んでついに同点に追い付く。決して難しくない角度のコンバージョンゴールに劇的な大逆転劇を信じたが、普段キッカーではないWTBキーガン・ファリアのキックは無情にも失敗。31-31で勝点を分け合った。ノーサイドの瞬間、選手たちは呆然とするファリアに駆け寄り、藤井雄一郎監督も試合後に「最後のあのCGが入らなかったのは、キッカー不在なので仕方ない」とフォローしたのだった。 両軍の試合登録メンバーは以下の通り。 【東京SG】 1森川由起乙、2堀越康介、3垣永真之介、4サム・ジェフリーズ、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7山本凱、8タマティ・イオアネ、9流大、10髙本幹也、11江見翔太、12イザヤ・プニヴァイ、13尾﨑泰雅、14尾﨑晟也、15松島幸太朗、16宮﨑達也、17小林賢太、18中野幹、19トレヴァ・ホゼア、20桶谷宗汰、21箸本龍雅、22齋藤直人、23中村亮土 【静岡BR】 1山下憲太、2日野剛志、3伊藤平一郎、4ジャック・ライト、5桑野詠真、6ヴェティ・トゥポウ、7庄司拓馬、8マルジーン・イラウア、9岡崎航大、10奥村翔、11マロ・ツイタマ、12シルビアン・マフーザ、13チャールズ・ピウタウ、14槇瑛人、15山口楓斗、16リッチモンド・トンガタマ、17茂原隆由、18ショーン・ヴェーテー、10大戸裕矢、20シオネ・ブナ、21ジョーンズ リチャード剛、22ブリン・ホール、23ジョニー・ファアウリ 果たして、東京SGが埼玉ワイルドナイツ、東芝ブレイブルーパス東京に続き、プレーオフ進出を決めるのか、静岡BRが逆転4強入りに可能性を残すか。『NTTリーグワン2023-24』第14節・東京SG×静岡BRは4月19日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。ホスト開催唯一のナイトゲームとなる今節は人気企画の「立ち呑み自由席」を実施。「北側ゴール裏 立ち呑み自由席」ではサントリーのアルコールやソフトドリンクを味わいながら、試合観戦が満喫できる。来場者先着3000名に大人の男性用スキンケア「VARON（ヴァロン）」のサンプリング、上半身に「黄色のアイテム」を身に着けた来場者先着3000名には「サンゴリアス選手カード」をプレゼント。チケット発売中。