ラブホテルは災害支援の対象外? 2次避難所として申請も除外か 経営者が訴え「入るか入らないかは自由。選択肢があることが重要」
■県のコールセンターに繋がらず…「2次避難所に使いたい」直接の問い合わせも
「月世界」は1月8日、石川県の2次避難所の受け入れに応募(施設の概要に「ラブホテル」と記載)。15日までに受け入れ態勢を準備するも誰も来ず、23日に県へ受け入れ斡旋がないことを問い合わせ。すると翌24日、事務局から「ラブホテルと知らなかった」、県から「避難希望者とマッチングしていない」という回答があったという。なお、県は番組の取材に「登録はできているが需要がない状態でマッチングされていない」と答えている。 たかた氏によると、ラブホテルは避難所向きだという。「一番の利点としては、うちの宿泊施設から能登へ車で早く行けること。また、ラブホテルは基本的に客室とベッド、お風呂がそれぞれ広い。防音にもある程度優れている。うちは下がガレージで2階が客室なので、他人の目に触れることがない。ペットも今回の避難時は特別に受け入れをしようと思っている」と説明する。
「2次避難所に使いたい」という直接の問い合わせもあったという。「県のコールセンターは何度かけても繋がらないので、痺れを切らして自分で探したと。そういった方も含めて、自分が電話を取ったのは3人だ」とした。 ラブホテルは18歳未満が入れないため、避難所としてマッチングする際に手間がかかるデメリットもあるのではないか。「SNSを見ている限り、法に違反してしまうんだけれども、経営者の独断でお子さんにも開放したという例はある。マッチングは、シティホテルやビジネスホテルなどいろいろな種類がある。避難者の方の家族構成もまちまちなので、多種多様なものを選択肢として与えるのは重要だと思う。入るか入らないかはあくまで被災者の自由だ」と述べた。
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「基本的に希望に沿ったマッチングができるほどの余裕はなく、“この人数だったらここへ”と自動で分けるしかないだろう。そこで、“上階のほうがいいですか?”“禁煙がいいですか?”“ラブホテルでもいいですか?”などの確認までできないというのが現実の問題だと思う」との見方を示す。 たかた氏は「やはりそういうことにならないようにマッチングするべきだと思う。普段の客層に応じた経営をしているので、避難だからといってどんな人にでも対応できるかというと、簡単にはできないと思う。ただ、アダルトビデオだったら線を抜くだけだし、アダルトグッズなら撤去するだけ。基本的にはそんなに難しいと私は思ってない」と主張した。(『ABEMA Prime』より)