病院職員が患者に対し虐待が疑われる行為を繰り返していた問題で2日、病院が会見を開きました。 　　　◇ 2日、福岡県大牟田市の国立病院機構・大牟田病院が会見を開きました。 大牟田病院　川崎雅之院長 「当院職員による利用者さまへの虐待事案が発生しましたこと、誠に申し訳ございません」 職員による患者への“性的虐待”などについて謝罪しました。 去年12月、入院患者から「男性介護士に下半身を触られた」と訴えがあり調査を始めた病院。その結果男性の看護師と介護士、あわせて5人が障害がある入院患者の男女11人に対し、“虐待が疑われる行為”を繰り返していたことが判明したといいます。 大牟田病院　川崎雅之院長 「生活介助の際に女性利用者さまの胸をつかんだり、おむつ交換時に陰部を長時間観察する行為をした」 確認された“虐待行為”のうち最も古いのは2021年ごろで、夜間に行われたケースが多いといいます。 病院は自治体に通報し、11人のうち6人については「虐待があった」と認定されました。 虐待をしていたとされる5人は全員40代から50代で、すでに2人は退職し、3人は患者に接触しない勤務をしているということです。 大牟田病院　川崎雅之院長 「スムーズに周りの方に言えなかったり、届け出が出せない環境だった可能性があります」 大牟田病院は体制に不備があったとし、第三者委員会を立ち上げ原因究明と対策を講じるとしています。