【報ステ】「小さな差が積み重なった」トランプ氏“政権奪還”の背景は…上院も制す
■激戦州で民主党に逆風続き
ラストベルトの3州は、民主党が“青い壁”として、重点的に選挙活動を行ってきた最終障壁でした。ただ、事前取材の空気感は、トランプ氏が有利だった印象は否めません。 本来、民主党支持でも、おかしくない人たちの意見。例えばアラブ系の人は、こう話します。 アラブ系の人(ミシガン州) 「(Q.多くのアラブ系アメリカ人は民主党を支持していると。ただ、最近はそれが変化していると。本当でしょうか)振り返ると、トランプが大統領の時には戦争はありませんでした」 アラブ系の人(ミシガン州) 「私自身はトランプ氏に投票します。100%そうします」 無料の食料提供を受ける低所得者も。 食料配給を受けた人(ペンシルベニア州) 「あの2人だったら トランプを選びます。(Q.なぜですか)結果を出すから」 車販売店オーナー(オハイオ州) 「(Q.民主党、特にハリス氏が信じられないのは)民主党を信じないというよりは価値観が違うんです。私は、週60時間以上、働いてきた。税金をたくさん払い、請求書も滞りなく支払い、住宅購入のために貯金もしました。なのに、ハリスは1軒目の住宅購入者に約380万円を支給するという。その財源が自分の払った税金だと思うと、はらわたが煮えくり返ります」 ハリス陣営は、続々と支援者が会場を後にしていました。 ハリス氏の支持者 「『ここまできた』という手本になってくれたのが、うれしい。あすからトランプ氏が次期大統領で、ハリス氏は大統領にはなれないけれど、私は彼女をずっと忘れません」 大統領選と同時に行われた上院選でも、共和党が過半数を奪還しました。下院でも多数派を維持すれば、ワシントンは“トリプルレッド”となります。 共和党 トランプ氏 「アメリカは我々に前例のない強力な権限を与えた。我々は上院の過半数を取り返した。『神が私の命を救ったのは、理由あってのこと』そういう声をよく聞く。その理由とは、この国を救い、偉大なアメリカを取り戻すことだ。その務めをともに果たすのだ。容易な任務ではないが、全身全霊で信任に応えるために戦う。過去4年間の分断から 団結に向かうときが来た。挑戦せねばなるまい、きっと団結できるだろう。もう目の当たりにしている。1期目のとき、人々は団結していた。成功が我々を団結させる」