【長崎】県警の殉職警察官・職員の慰霊祭
NCC長崎文化放送
事件や事故などで殉職した県警の警察官の御霊を弔う慰霊祭が営まれました。 【写真】県警の殉職警察官・職員の慰霊祭
長崎市小江原5丁目にある県警察学校で営まれた慰霊祭。 明治10年、1877年から2020年までの間に地域警察活動や災害警備活動などで殉職し、「公務災害」と認められた警察官や職員103人の御霊を偲びます。 殉職した警察官や警察職員の遺族5人と県警の幹部、警察学校生など約70人が参列しました。 遠藤顕史本部長が殉職者を悼み、式辞を読み上げました。 県警本部・遠藤顕史本部長: 「いずれの方々も世のため、人のために積極果敢に職務を遂行され、私たち警察職員としての誇りと使命感を身をもって示されました。その尊い犠牲に対し改めて深沈たる敬意と感謝の誠を捧げる次第です」 その後、出席者は一人ひとり、献花台に花を手向けました。県警の将来を担う警察学校生も祭壇にまっすぐ目を向け、103人の先輩警察官の冥福を祈りました。 県警察学校第514期・山口文煕総代: 「先輩たちに失礼のない態度でなおかつ私たちの行く末を見せたいと、そういう思いで献花させていただきました」 慰霊祭には、上司のパワハラや時間外労働が原因で2020年10月に自宅で自ら命を絶った、当時佐世保署の男性警部補(当時41)の妻も参列していました。 自殺した男性警部補の妻: 「ちょうど主人の命日が近いというのと、まだ納骨が済んでいないので、毎年この時期行われる慰霊祭はお墓参りのような気持ちで、主人も不本意にして公務中に命を落としたんですけど、主人の願いは、警察業務をするにあたりパワハラや長時間労働がなくなることを願ってのことだったと思うので、今の警察官にパワハラや長時間労働のない環境で仕事をしていってほしいなと」 残された遺族や将来の県警を担う警察官の卵たちの心には、県民の安全・安心を守る使命に尽くし、殉職した警察官の思いが生き続けます。
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