子どもたちの「体験格差」をなくしたい 元プロバスケ選手が作った地域で支えるスクール【SDGs】
静岡放送
経済的な理由による体験格差をなくそうと、元プロバスケットボール選手が、地域で支えるバスケスクールを作りました。大事にしているのは「すべての子どもたちに平等にチャンスを与えたい」という信念です。 【写真を見る】子どもたちの「体験格差」をなくしたい 元プロバスケ選手が作った地域で支えるスクール【SDGs】 静岡市内を中心に展開するバスケットボールスクール、「A'z BASKETBALL SCHOOL」です。指導するのは、スクールの代表を務める大澤歩さん。静岡市出身の大澤さんは、バスケットB2リーグ・ベルテックス静岡でキャプテンも務めた経歴を持つ、元プロバスケットボール選手です。 <A'z BASKETBALL SCHOOL 大澤歩代表> 「バスケットって楽しいなとか、バスケットに触れられる機会を作ってあげる裾野を広げる活動をしていきたいなと思って」 <スクール生> 「ドリブルとかパスを教えてもらってます!」 「シュートが入らなかったり、丁寧に打てなかったりしたけど、大澤コーチの練習来てから、丁寧にシュートが入ったりしたので、もうちょっと頑張りたいなと思いました」 6人兄弟の末っ子で育ったという大澤さん。決して裕福な家庭ではなく、我慢することも多かった子どもの頃の経験から大切にしている信念があります。 <A'z BASKETBALL SCHOOL 大澤歩代表> 「大人の経済的事情だったりとか、家庭環境に関係なく、みんながチャレンジできる場所を自分が作ってあげたいなということで」 大澤さんの運営するスクールは、年齢に関係なく、月謝が一律5000円で練習ウェア代も込み。出来る限り、保護者の負担を抑えられるように設定しています。 <A'z BASKETBALL SCHOOL 大澤歩代表> 「どちらかと言えば、色々させてあげたいと思っている保護者の皆さんがほとんどの中で、現実問題は中々『習い事=お金がかかる』という風になっている世の中ですし、そうなっているのが現実だと思うので」 民間の調査によると、世帯年収が低くなるほど、子どもの体験活動のない家庭が多くなります。世帯年収300万円未満の家庭では、約3人に1人の子どもが「習い事」や「旅行」などの学校外の体験活動がないことが判明しました。 子どもたちの「体験格差」をなくしたいー大澤さんの原動力です。