「放流してもアユが釣れない」長野の河川で魚が減った?
カワウの食害? 原因は不明
事務局は「原因は特定できない。カワウや外来のコクチバスの食害とも言われているが実態は不明です。水質環境については明確な因果関係は確認されていない」などと説明し、「放流した魚が消える」原因は不明。 これについてある委員は「内水面の資源の利用について当委員会の役割は大きい。アユがいなくなる原因が分からないもどかしさがある。何とかしなければいけない」と強調。「気象庁は長年のデータを積み重ねて予報をしている。内水面の実態についてもいろいろな角度のデータを積み重ねて環境の変化などをつかむべきではないか。その仕組みを作れるのは行政しかない」と、県側に訴えました。 長野県では昨年7月に数十万匹ともいわれるワカサギが死んで、湖水の酸欠などが取りざたされているものの、この件もいまだに原因は不明。専門家による検討会で本格調査を予定しています。 内水面漁場管理委員会は知事の諮問に対する答申や、対策が必要なときに関係者に「指示」を出すことができますが、行政委員会として自ら積極的に調査活動をすることはできないため、委員のこの日の発言の多くは「私見だが」などと条件付きに。事務局の県は、これらの意見は関係部局などに伝えるとしています。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説