FA取得年数の短縮など移籍制度の改善はいくらでもやりようがある【張本勲の喝!!】
FA制度を見直せばポスティングはなくせる
今オフ、楽天へFA移籍した鈴木大地。FA取得までの年数を短縮するメリットは大きいはずだ
このオフの国内FA市場の行方が見えてきた。原稿を書いている時点で決まっていないのは、海外FAでメジャー・リーグを目指す西武・秋山翔吾の動向だけだ。 だがDeNAの筒香嘉智、広島の菊池涼介に加えて巨人の山口俊もポスティングシステムによるメジャー移籍を狙っている。これまでに何度も書いているとおり、私は選手をただ金で売るだけの人身売買のようなポスティングシステムには大反対だし、すぐにでもやめるべきだと思っている。だが、今のままでは簡単にはなくならないだろう。球団には金が入る、選手はFAを待たず高年俸が得られるメジャーへ移籍できる、メジャーの球団も選手が欲しい、と三者の思惑が悪い意味で一致してしまっているからだ。 それでもポスティングをやめるやり方はいくらでもある。一つはFA権を取得できるまでの期間を短縮することだ。 私が選手のメジャー行き自体に反対しているように思っている人が多いようだが、それは違う。FAで行くなら何の文句もない。私の現役時代にはなかったが、FA制度は選手の権利だし、頑張って活躍して一軍に長くいることができれば、FA権を使って好きな球団に行くことができるという制度は、選手にとって大きなモチベーションになる。 ただ、権利を取得するまで・・・
本文:2,579文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール