北陸新幹線予約36%増 JR西、年末年始 日並び良く 震災1年ふるさとで
JR西日本金沢支社は11日、年末年始(27日~1月5日)の指定席予約状況(10日時点)を発表し、北陸新幹線は前年同期を36%上回る22万8500席となった。同支社によると、3月の敦賀延伸開業の効果や、最大で9連休が可能な日並びの良さが需要を押し上げた。予約率は42%だった。元日の能登半島地震から1年を迎える正月となるが、例年通りふるさとで過ごす人が多いとみられる。 北陸新幹線は前年同期比で東京行きが39%増の11万900席、金沢行きが33%増の11万7600席。新型コロナ禍前の18年との比較では、北陸新幹線全体で41%増となっている。 在来線特急は関西方面のサンダーバードが前年同期比12%増の9万4千席。旅行需要の伸びに加え、3月に座席が全席指定席となったことが影響した。 一方、中京方面の特急しらさぎは1万7800席で43%減少した。北陸新幹線の敦賀延伸に伴い、福井方面の乗降客が、東海道新幹線としらさぎを乗り継ぐルートから切り替えたことが主な要因。敦賀駅で乗り換えが発生することや、運賃アップも背景にあるとみられる。 ●帰省ピークは30日 金沢支社は北陸新幹線の混雑のピークを北陸への帰省が12月30日、北陸からのUターンは1月4日としている。在来線はそれぞれ12月28日、1月3日を見込む。