漁網やプラ、貝殻も…漂着ごみをドレスに仕立て、砂浜ランウェイさっそうと パリコレならぬ「ゴミコレ」にぎやかに 日置市入来浜
流れ着いた海洋ごみを素材にしたファッションショー「ゴミコレ吹上浜」が10月27日、鹿児島県日置市吹上の入来浜であった。漁網や板状のプラスチック、貝殻で作ったドレスなどをモデル10人が着用。太鼓の演奏に合わせて踊り、ポーズを決めた。 【写真】〈全体風景〉流れ着いた海洋ごみを素材にしたファッションショー「ゴミコレ吹上浜」=日置市吹上の入来浜
地元在住で「情熱家」を名乗るアーティスト博多和宏さん(44)が主催し、6回目。今回のモチーフは吹上地域で大みそかに行われる「潮浜参り」にした。波打ち際の砂を貝殻に盛って神社に奉納し、一年の幸福を祈る。「若返りの儀式」とも呼ばれており、漂着ごみの創造的再生に相乗的な意味合いを持たせたという。 参加者は周辺のごみ拾いも実施した。博多さんは「素材として海洋ごみの魅力を追求している。ショーのような面白いことができると思ってもらえたら、ごみとして捨てることをもったいなく感じるのではないか」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島