小笠原諸島の東方「小笠原海台海域」、大部分が7月20日新たに日本の大陸棚に
政府は25日、小笠原諸島東方の排他的経済水域(EEZ)外側に位置する小笠原海台海域の大部分(12万平方キロ・メートル)を新たに日本の大陸棚と定める政令を閣議決定した。施行は7月20日。海底にはコバルトなどのレアメタル(希少金属)が存在するとされ、政府は資源開発に向けた調査を進める方針だ。
国際法では沿岸から200カイリまでのEEZの海底と地下が大陸棚とされ、資源開発の優先的権利が認められる。国連の委員会の審査を経て関係国の理解を得れば、EEZ外に延長できる。日本は2012年に委員会に延長が認められ、米国と調整していた。同海域の残る0・1万平方キロ・メートル分は米国と協議を続ける。