44年前の北朝鮮による原敕晁さん拉致事件―韓国で容疑者の男死亡を確認し国際手配を解除 警視庁公安部
44年前に宮崎県の海岸から原敕晁さんを北朝鮮に拉致したとして、国際手配されていた韓国籍の男について、警視庁は6年前に死亡していたことが確認されたと発表しました。これを受け、国際手配も解除されました。 大阪市の中華料理店で働いていた原敕晁さんは、1980年に宮崎県の海岸で消息が途絶えました。その後の捜査で、日本の警察当局は原さんを北朝鮮に拉致したとして、韓国籍の金吉旭容疑者と北朝鮮の元工作員の辛光洙容疑者の逮捕状を取り、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配していました。 去年11月、金吉旭容疑者が韓国で死亡しているという情報が日本側に寄せられ、警視庁などは確認を進めていました。警視庁によりますと韓国の警察当局からの回答があり、金容疑者が2018年3月13日に90歳で死亡したことを確認したということです。 死亡の確認を受け、金容疑者の国際手配も解除されました。警視庁は国際手配している北朝鮮の元工作員、辛光洙容疑者については原さんの拉致に関与したとして引き続き捜査を続けていくとしています。