ソフトバンクの編成トップも思わず苦笑い「日本ハムさんがややこしかった…」 上位指名がことごとくかぶり…ドラフト会議総括
「8月に全員で見て、全会一致で『これはいい』となった」
―村上投手は今夏の兵庫大会3回戦で敗退。ソフトバンクは甲子園大会の期間中に総勢8人で視察した。 「僕は3度ほど見ていますが、球筋、球質が本当にいい。(現ドジャースの)山本由伸投手みたいに育ってほしい。関西地区を担当する稲嶺誉スカウトも『今朝丸裕喜君(報徳学園高、阪神2位)も素晴らしいけれど、村上君を推したい』とずっと言っていました」 ―村上投手の指名順位はいつ決まったのか? 「(球団幹部は)同じ選手を何度も見ることができません。だから、担当レベルの評価がいくら高くても、1位まで押し上げられるかどうかは別なんです。うちは8月に全員で見て、全会一致で『これはいい』となった。中には『こんな投手はうちの地区にはいません』と驚くスカウトもいました」 ―柴田投手と村上投手をどのように評価していたのか? 「どっちを(外れ1位で)先にいくかという点で、柴田君はバッターもやれるのが大きかった。ピッチャーだけの能力はどうだろう…球質がちょっと違うんですよ。柴田君はドーンで、村上君は回転数、切れがすごい。意外と早く(1軍に)上がってくるんじゃないでしょうか。ちなみに村上君は達筆なんです。調査書はなるべく本人が書いてくださいとお願いしているんですが、字も内容もしっかりしていましたね」 ―1位で宗山選手の交渉権を獲得できていれば、2位以下は? 「柴田君も村上君も(ソフトバンクの)2位まで残っていなかったでしょう。その場合は3位で指名した安徳駿君(富士大)か(ウエーバーの指名順が前だった)日本ハムさんが指名した藤田琉生君(東海大相模高、日本ハム2位)だったかもしれません」 ―2位は庄子雄大内野手(神奈川大)を指名した。 「1位で宗山君が取れた場合も指名する方針でした。彼は外野も守れます。さすがに1位と2位がどちらも野手というのは難しいので、日本ハムさんが藤田君に指名していなかったら、うちは2位藤田君から3位庄子君で折り返していたと思います。今回は日本ハムさんの存在がややこしかったですね(苦笑い)」 【おすすめ記事】 指名漏れとなった清原正吾選手の評価は…インタビューの続きは下記リンクから
西日本新聞社