「コスプレに出会ってなかったら生きていないかも(笑)」福岡出身美人レイヤー夢彩さんに聞く半生
コスプレがなければ何もなかった
――事前の準備にもしっかり時間をかけているんですね。 夢彩さん コスプレをするキャラクターに対して、とにかく解像度を高く分析をして、どういう特徴があるか、しっかり研究しています。目も大事なので、カラコンの大きさやデザイン、発色などは特に気にしていますね。メイクもキャラに合わせて解釈して、それぞれ変えています。 ――メイクだけでなくウィッグもすごくナチュラルな印象です。 夢彩さん 出来ているかは別として、何に関してもナチュラルな色や質感などには常に重きを置いていてますね。でもウィッグは本当に難しくて、コスプレ歴10年目でも慣れないです。 ――10年目ということで、これまでしてきたコスプレの中で、しっくりきたキャラクターってなんですか? 夢彩さん 毎回もっとこうしたらよかったなーと、納得いっていないことの方が多いです。自分がロングヘアなので、シューティングRPG『勝利の女神:NIKKE』の公式レイヤーとしてやらせてもらったディーゼルは、しっくりきたかな。先日あった大型イベントの「ニコニコ超会議2024」でやった『ONE PIECE』(尾田栄一郎)のナミのコスプレはメイクが上手くできたので良かった方だと思います。 ――コスプレをするキャラを選ぶときの条件はありますか? 夢彩さん そのキャラを好きか、落とし込めるかどうかですかね。顔的に似合わなかったり、自分とはかけ離れているのはできないです。男装も全然違うと思ってできないですが、やりたいのは『ブルーロック』(原作・金城宗幸、作画・ノ村優介)の糸師冴(いとしさえ)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(長月達平によるライトノベル)のラインハルト。でも、やっぱりエレン(進撃の巨人)はいつかやりたいですね。好きすぎて手が出せないんです……。 ――最後にコスプレに出会ってない人生があったとすれば、夢彩さんは何をしていたと思いますか? 夢彩さん …生きていないかもしれない(笑)。本当に私には何もない気がする。あ、でも好きなハンドメイドは、やっていたかもしれないですね。特に何かを作るのが好きなわけでも、得意なわけでもでもなくて、「こういうのをつくりたい」と考えるのが好き。コスプレも作業は得意じゃなくて、「こういう絵を撮りたい」と、イメージが湧くから頑張って作ったりできるんだと思います。 【前編】開発費は数百万円…!? 福岡出身・美人レイヤーが本気でカラコン開発に取り組んだ理由は下の関連記事からご覧ください。
ひがけん