日銀、市場の「12月利上げ観測」にやや困惑の様子【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
市場は日銀関連報道に敏感な状態、弊社は来年1月以降当面半年毎25bpの利上げを予想
日銀の金融政策決定会合が近づいており(12月18日、19日開催)、市場は政策判断の手掛かりを探るべく、関連の報道に敏感になっていますが、今週の市場の動きを見る限り、日銀にはもう少しわかりやすいコミュニケーションが望まれます。なお、日銀は経済・物価が見通しに沿って推移していけば、金融緩和の度合いを調整するとしていますが、日銀と弊社の経済・物価見通しは図表2の通りです(日銀は10月31日時点、弊社は11月18日時点)。 弊社は日本経済について、この先は成長軌道をたどり、消費者物価指数(除く生鮮食品)の伸びは、振れを伴いながら減速するものの、前年同月比で2%程度のペースを維持すると予想しています。政策金利は、2025年1月、7月、2026年1月と、半年毎に25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを見込んでおり、その後は1年程度の時間を置き、2027年1月に25bpの利上げを想定しています。 (2024年12月6日) ※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日銀、市場の「12月利上げ観測」にやや困惑の様子【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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