受賞「感慨ひとしお」 岩手県被団協が会見 ノーベル平和賞
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞の決定から一夜明けた12日、県内の被爆者らでつくる県原爆被害者団体協議会(県被団協)が記者会見し、受賞を喜ぶとともに、核兵器廃絶を願い平和への思いを新たにした。 同日は県被団協の三田健二郎会長(87)と、下村次弘副会長兼事務局長(84)が同市内丸の県公会堂で記者会見した。 広島で8歳の時に被爆した三田会長は「被爆国であるわが国の折々の活動が意義ある活動として世界に認められ、携わってきた者として感慨もひとしおだ」と受賞を喜んだ。 一方で、県被団協の被爆者手帳保持者の平均年齢は91歳と会員の高齢化が進んでおり、「命があるうちに核兵器廃絶への道筋が明確になって実行されることをこの目で見届けたい」と願った。