目黒区長選に立候補の伊藤ゆう氏が「区長にならないと実現できない課題がある」と訴え。小池百合子東京都知事と国民民主党の玉木雄一郎代表が応援演説
任期満了に伴う目黒区長選が4月14日告示された。立候補した新人で前都議会議員の伊藤ゆう氏(47)が午後に目黒区・自由が丘で街頭演説を行った。街頭演説には推薦を受けた都民ファーストの会の特別顧問を務める小池百合子東京都知事と国民民主党の玉木雄一郎代表らが駆け付けた。 伊藤氏は2003年の目黒区議会議員選挙に民主党から出馬し、4位で最年少当選。2005年には東京都議会議員選挙(目黒区)に出馬し、こちらでも最年少当選。2013年の東京議会議員選挙では落選したものの、2017年東京都議会議員選挙で3度目の1位当選を果たし、都政に復帰した。 伊藤氏は演説で「26歳で区議会議員、28歳で都議会議員になってから22年間、この地域で政治活動をしてきました。“都議会議員を続けていたほうがよかったんじゃないの”という方もたくさんいらっしゃいました。しかし私が目黒区長選挙に立候補しようと思ったのは、区長でなければできないことがあるという確信のもとです。私は26で区議会議員になったときに政権交代を夢見て活動をスタートした。しかしそれ以来、いろいろな政党ができては消え、できては消えた。この20年、政治に対しての期待と失望の繰り返しでした。しかし都議会議員の3期目と4期目の7年間、小池百合子東京都知事とともに都議会議員をしてきて“東京は変わったと”実感した」などと語り、この7年間でゼロになった待機児童の問題を挙げ「小池知事が就任し、都民ファーストの会の私たち都議会議員が取り組みを新たにし、新たに予算を圧倒的なスピード感でつけてきたから」などとアピール。予算を作るために無駄を省いたこと、そして予算とともに都有地を使うというアイデアにより、待機児童問題を解決に導いたことを挙げ「首長が変われば、町が変わる。今まで困難だと思っていた社会課題が解決できる」などと続けた。
また伊藤氏は「塾のない社会を作りたい」というライフワークともいえる政策実現のために、公立の小中学校の中に塾の機能を呼び込む、あるいは放課後教室を作るといった「スタディアシスト」という制度を作るために奔走したのだが、お膝元の目黒区がいつになってもこの制度を利用しないことや、目黒区は特別養護老人ホームが少なく老後の不安が絶えない状況になっていることを説明したうえで、こういった問題の解決については「区長にならないと実現できない。選挙で勝って区長になって、皆さんに安心できる目黒を提供していきたい」などと訴えた。 玉木氏は「我々はずっと一緒に仕事をしてきた」と語り、2020年に始まったコロナ禍の中で小池知事や伊藤氏とはさまざまな対策について話し合い、コロナ特措法を作る際にもアイデアを出してもらったことなどを明かした。 また2022年の子育て世帯への10万円の臨時特別給付金の際にも「東京都が率先して所得制限を外した。例えば高校生まで5000円を給付しましょうということを決めたら、慌てたのは国。ようやく今回、『子供未来戦略』で児童手当を高校3年まで延ばして、所得制限も外すことになったが、そのきっかけは伊藤ゆうさんであり小池知事」と紹介したうえで「こういうことを一緒にやってきたので、何としても勝ってもらいたい。今、社会や経済が変わりつつある。だから政治も変えなければいけない。担う人を変えないと政治は変わらない」などと訴えた。