出身医学生・医師にエール 奄美南部3島首長らと意見交換会 鹿児島市で
鹿児島県の医師修学資金貸与制度を利用する鹿児島大学の医学生や卒業医師と、奄美群島南部3島自治体の首長らによる意見交換会が14日、鹿児島市の県医師会館であった。医療を巡って現場や地域が抱える課題について情報共有。医師の育成・確保の重要性を再確認するとともに、出席した医療関係者らが将来の離島医療を担う若者たちにエールを送った。 県では県内のへき地医療機関や周産期医療を担う病院などでの勤務を希望する医学生に対し、修学資金を貸与している。 意見交換会は県、県医師会、鹿児島大学病院地域医療支援センターの共催。2017年度の垂水・肝付を皮切りに県内全市町村を対象に開催し、今回が一巡目の最終回。徳之島、沖永良部島、与論島出身の6人を含む学生・医師10人と、天城、伊仙、和泊、知名、与論の5町長、主催団体の関係者ら20人が出席した。 自己紹介で初期研修医2年目の鶴園仁美さん(伊仙町出身)は「まだ現場経験は少ないが、来年からは産婦人科で勤務する。医療を支えられる一人になれるよう頑張っていきたい」と抱負を語った。 奄美南部3島の地域医療の現状に関する講演もあり、大島郡医師会の稲源一郎会長は、医師の減少や少子高齢化など将来を見据えた体制づくりの重要性を強調した。