【高校ラグビー】常翔学園は大阪対決で涙、試合中負傷の井本主将も唇を噛み締める
◇全国高校ラグビー大会準決勝 常翔学園26―29東海大大阪仰星(2025年1月5日 花園ラグビー場) 【画像あり】 【高校ラグビー】決勝は桐蔭学園vs東海大大阪仰星 3度目の激突!過去2度の結末は… 頂点を目指す戦いは終わった。ノーサイドを確認すると、常翔学園(大阪)の攻守の中心NO・8の井本章介主将(3年)は唇を噛み締めた。後半16分ごろから、痛めた右足を引きずりながら、それでもフィフティーンを最後まで鼓舞し続けた。 今季は5月の大阪総体準決勝で東海大大阪仰星と対戦し、15―22で敗れている。就任1年目の白木繁之監督は「相手はスキのないチーム。相手をリスペクトしながら全力でぶつかるだけ」と語り、井本主将は「向こうは横に動かす速いラグビー。こっちはタテに強く行く。真逆のチームだけど、最後まで粘り強さを発揮したい」と必勝を期して臨んでいた。 前半で5―10とリードを許し、後半20分には12―29と差を広げられていた。それでも諦めない。FW、BKが一体となって執念の反撃。後半28分にはCTB立花幹太(3年)、そしてロスタイムに入った後半32分にもSH元橋直海(2年)が連続トライ。3点差にまで詰め寄り、常翔学園の意地を発揮。花園のスタンドも、その姿勢に惜しみない拍手を送っていた。