「マンUの中心には、英国人がいた」ルーニー氏が語る赤い悪魔復活の鍵とは。テン・ハフ続投は支持?「何度も監督を変えても…」
ルーニーはテン・ハフ体制を支持?
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ウェイン・ルーニーは、古巣が苦境を脱するのに必要なのは、監督交代ではないと語った。現在はEFLチャンピオンシップ(2部リーグ)のプリマスで監督を務める同氏が訴える、“赤い悪魔”の復活に必要なものとはいったい何なのか。イギリスメディア『talkSPORT』が現地時間7日にそのインタビュー内容を伝えた。 【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ ユナイテッドのエリック・テン・ハフ現監督に対しては、解任を求める声が高まっている。16/17シーズンまで13シーズンに渡り、ユナイテッドに在籍し、通算253ゴールのクラブ最多得点記録を有するルーニーは、「プレミアリーグで14位に位置しており、これはチームが望んでいる順位ではない。しかし、ユナイテッドはここ数年間、何度も監督を変え、そのたびにスタイルを作り直してきたが、結局どれもうまくいかなかった。テン・ハフは経験豊富な監督だ。そしてチームを正しい方向に導こうと、並々ならぬ努力をしていることがよくわかる」と、意外にも現監督を擁護し、頻繁な監督交代に苦言を呈した。 その一方で、リーグ戦で結果を残せないテン・ハフ監督が、カップ戦優勝の実績を強調する点については、「ユナイテッドの選手にとってのシーズンとは、プレミアリーグだ。僕らは常にそこに焦点を当てていたし、リーグを優勝した時の喜びに勝る感情はない」としたうえで、「クラブがプレミアリーグを制してから、かなり長い年月が経ってしまったことは事実だ。だから、リーグカップやFAカップを獲得して満足することなく、リーグタイトルの奪還に向けて、挑戦し続けることが、最も重要だと思う」と、あくまでクラブの最優先事項は、12/13シーズンから遠ざかるリーグ制覇にあると訴える。 そして、クラブの再建に向けて、「ユナイテッドのアイデンティティは、チームの中心にいつも、素晴らしいイギリス人選手がいたことにあり、今はそれが欠けている。チームを鼓舞し、監督が苦しい時期を乗り越えるのを助けられる、そういう選手が必要だ」と、英国人リーダーの重要性を語った。クラブには今季、FWマーカス・ラッシュフォード、MFコビー・メイヌー、MFメイソン・マウント、DFルーク・ショー、DFハリー・マグワイアといった英国人選手が在籍しているが、ルーニーは監督交代ではなく、彼らの奮起を期待しているのかもしれない。
フットボールチャンネル編集部