現在バルセロナが抱える法廷闘争は8件…デンベレ移籍でエージェントから16億円要求か
バルセロナは、2023年夏のフランス代表FWウスマン・デンベレの移籍を巡り、エージェントから訴えを起こされているようだ。 【ラ・リーガ:順位表】バルセロナが首位を快走! 2017年に最大1億3500万ユーロとされる移籍金でバルセロナに加入したデンベレ。ラ・リーガ3度の優勝や2度のコパ・デル・レイ制覇を経験したものの、度重なる負傷などで公式戦185試合の出場にとどまることに。さらに加入初期は素行不良が何度も指摘され、また2022年には一度契約満了を持って一度退団するなど、多くの問題を起こすことに。そして昨年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍している。 しかし、このPSGへの移籍に際してバルセロナはエージェント会社と問題を抱えているようだ。『The Athletic』は11日、バルセロナがソシオ(クラブ会員)に向けて公開した2023-24シーズンの経営報告書を解説。その中で、現在クラブが関与する法的闘争は8つに及ぶと伝えている。 デンベレのケースについては、エージェント会社スコア・スポーツ・マネジメントからPSG移籍に際して1000万ユーロ(約16億円)を請求されているとのこと。『The Athletic』によると、バルセロナ側はフリー退団を避けるために2022年夏に2年間の新契約を結んだが、この契約には5000万ユーロの契約解除条項に加え、移籍の際にはこの半分の2500万ユーロを選手サイドへ支払う代わりに減給を受け入れるような条件が含まれていたという。 そして2023年夏に完了した取引について、その移籍に関与したと主張するスコア・スポーツ・マネジメントが1000万ユーロを求めて訴訟を起こしたとのこと。バルセロナ側は異議を唱えており、現在は裁判所で係争中のようだ。 さらに、2021年に心臓の問題でバルセロナと契約解除・現役を引退したセルヒオ・アグエロ氏も「支払われるべき給与が支払われていない」として、300万ユーロ(約5億円)の請求を記載した法的書類を提出したとのこと。バルセロナ側はこの訴訟について、労働紛争を扱う裁判所からの連絡・指示を待つ状況であると伝えられている。今後の動向に注目だ。