関空連絡橋タンカー衝突でガス管破損 道路は緊急車両通行措置
台風21号による強風の影響で関西国際空港とりんくうタウン(大阪府泉佐野市)を結ぶ関空連絡橋にタンカーが衝突した件で、タンカーの乗組員11人は救助された。また、西日本高速道路(NEXCO西日本)は5日、空港に取り残された人たちの救助や物資の輸送のため、緊急を要する車両の通行措置を開始した。 【拡大図】タンカーが衝突した現場の地図
関空連絡橋の道路では緊急車両通行措置
NEXCO西日本は、今回の事故で破損していない道路を使い、緊急車両の通行措置をとった。警察、消防、救急関係の車両のほか、空港に取り残された利用者を運ぶバスや空港内のコンビニ等への物資輸送を行う車両が行き交った。また、関西エアポートが5日朝から、空港の利用者を対象に南海電鉄の泉佐野駅へのシャトルバスを運行している。
大阪ガス、ガス漏れ確認しバルブ閉止
一方、今回のタンカー衝突により、橋の破損とともに、橋に設置してあるガス管も破損したという。大阪ガスの広報担当者によると、同社社員が連絡橋の現場で4日午後6時ごろにガス漏れを確認。その後、陸側(りんくうタウン側)のバルブを閉止し、関空島へのガス供給を停止したという。 4日午後10時すぎにガスの減圧作業が終了し安全を確認。5日は「現場状況を確認し、復旧作業に向けた調整を行っている」としている。 NEXCO西日本などは、連絡橋の復旧については「通行止め解除までには時間を要する見込み」としている。JR、南海の鉄道路線も運休しており、再開の見通しは立っていないという。