サヨナラ打を放ち笑顔で迎えられる健大高崎・高山（中央）

　第１０６回全国高校野球選手権の地方大会が２０日、各地で行われ、西東京大会では優勝候補の東海大菅生が５回戦で拓大一に１イニング１０失点を喫して敗れる波乱があった。 【写真】まさに執念の一打　サヨナラ適時打を放つ健大高崎・高山 　ヤクルトで活躍した宮本慎也氏の長男・恭佑投手が先発し、序盤３イニングを無失点で立ち上がった。打線も３点を援護。しかし四回、制球が定まらなくなり無死満塁から暴投とタイムリーで１点差に迫られたところでマウンドを降りた。 　以降も拓大一の猛攻は止まらず、１イニングで４四死球、６安打を許して一挙１０失点。大きく突き放された中、懸命の反撃で１点差まで迫るもあと一歩、及ばなかった。 　群馬大会ではセンバツ王者の健大高崎が桐生第一と壮絶なシーソーゲームを繰り広げた。九回２死無走者から試合をひっくり返されるも、その裏に追いつき試合はタイブレーク制の延長戦へ。迎えた延長十一回、高山が中越えのサヨナラ打を放って約４時間の熱戦に終止符を打った。高知大会では明徳義塾が初戦で土佐塾と激闘を繰り広げ、最後は地力の差で押し切った。 　沖縄大会ではエナジックと興南が勝ち上がり、２１日の決勝戦に臨む。南北海道大会はエスコンフィールドで行われる決勝戦に札幌日大と立命館慶祥が駒を進めた。２１日は秋田商と金足農が戦う秋田大会を含め、３校の代表校が決まる。