仏ペルノ・リカール、7─9月は予想以上の減収 中国不振
[パリ 17日 ロイター] - 仏蒸留酒大手ペルノ・リカールが発表した第1・四半期(7─9月)の売上高は、中国の不振が響き予想以上に減少した。一方、2024/25年度全体では売上高が増加に転じるとの見通しを示した。 売上高は27億8300万ユーロ(約30億2000万ドル)。既存店ベースで5.9%減で、アナリスト予想の4.8%減よりも大幅なマイナスだった。 アレクサンドル・リカール最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、24/25年度について「中国に関しては前の年度より悪いと予想している」と語った。中国での売上高は前年度は10%減少、今年度第1・四半期は26%減少した。 さらに、中国は先週、欧州連合(EU)産のブランデーに対する暫定的な反ダンピング(不当廉売)措置を発表。一段の逆風となった。 リカール氏は、関税の影響を軽減するために、マーケティング費用を再配分する予定だと説明した。