話題のアマプラ「THEゴールデンコンビ」”仕掛け人は日テレ&テレ朝の辣腕プロデューサー”の衝撃!
居酒屋で感じた「何か生まれる予感」
Amazonプライム・ビデオのバラエティで配信された「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」が話題になっています。 【まだにゴールデン!】日本有数の”ツッコミ”上手の素顔 人気芸人がオリジナルのコンビを結成し、豪華ゲストと即興コントに挑むという企画で、あるバラエティ番組のプロデューサーは「お金のかけ方が違う。今のテレビではなかなかできない」と羨みます。 そんな人気番組を生み出したのは、元テレビ局員の芦田太郎氏と橋本和明氏。芦田氏はテレビ朝日で「あいつ今何してる?」などを生み出した演出家・プロデューサー。橋本氏は日本テレビで「有吉の壁」などの演出をしていた人気プロデューサーです。 コロナ禍が去りつつあった2022年、芦田氏、橋本氏らが新橋の居酒屋で飲んでいた時のこと。芦田氏がテレ朝を、橋本氏が日テレを辞めることをお互いそのときに初めて知り、「これから一緒に仕事ができる」と感じたのだとか。 そこから2年弱の構想を経て「THEゴールデンコンビ」は誕生しました。テレビの最前線で活躍していた2人の辣腕プロデューサーが、テレビで活躍するスタッフを結集して制作したまさに鳴り物入りで始まったバラエティです。 しかし、一方で“期待外れ”と感じている人もいるようです。 ある元放送作家は「松本人志さんと内村光良さんのゴールデンコンビを知ってる世代としてはそこまですごさを感じなかった。もう少しワクワクしたかった」と言いました。 2009年の正月にTBSで放送された「史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ」で「ダウンタウン」の松本人志氏と「ウッチャンナンチャン」の内村光良氏がコントを披露しました。その時の光景がテレビマンたちにはいまだに焼き付いているようで、別のテレビ放送作家も「松本&内村を凌ぐゴールデンコンビはない、という声をいろんなところで聞いた」と話しています。 「THEゴールデンコンビ」のMCは「千鳥」が務め、現在テレビで活躍する人気芸人も多く出演していますが、松本&内村のゴールデンコンビが一つのハードルとなってしまったことで、過度な期待をもってしまった視聴者に「こんなものか」と思わせてしまったのかもしれません。 前出の元放送作家は「同じく配信コンテンツでヒットした『ドキュメンタル』や『トークサバイバー!』にはプラスの設定要素があったが、『THEゴールデンコンビ』にはそれがなかったように感じた」と話します。 確かに「HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル」には「お笑い」+「ドキュメント」が、「トークサバイバー!」には「お笑い」+「映画・ドラマ」と“お笑いとは相容れない設定”が付け加えられています。 しかし、「THEゴールデンコンビ」では「お笑い」+「コント設定」&「有名人とのコラボ」など、そこまで“お笑い”というフィールドからかけ離れていない設定がなされています。 ただ、「THEゴールデンコンビ」はここで終わるコンテンツではありません。 仮に“お笑いとは相違う設定”を見つけ出すことができたら、“伝説”として名を残すバラエティ番組になるかもしれません。 取材・文:新佐 久(放送作家)
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