【兵庫県知事選】県民は誰をリーダーに選ぶ?過去最多7人の立候補者の『訴え』 最大争点は「県政の立て直し」と「知事の資質」 11月17日(日)投開票
前尼崎市長 稲村和美さん
(前尼崎市長 稲村和美さん)「職員が本来の力を発揮できる県庁に回復させる。信頼の下で仕事ができる、風通しの良い県庁にしていく」 元兵庫県議で前尼崎市長の稲村和美さん(52)。斎藤前知事が県職員へのパワハラ疑惑などで告発されたことを念頭に、知事や副知事を対象に含めた新たなハラスメント防止条例の制定のほか、尼崎市長時代の経験から自治体の財政状況に合わせて柔軟に支援する子育て支援応援交付金の創設などを掲げています。 (稲村和美さん)「職員が知事の顔色をうかがうのではなく、本当の意味で県民・地元・市町・地域のほうを向いて仕事をする。それこそが評価される人事評価制度を導入したいと思っています」 チームワークが勝敗を分けるラグビーが好きだという稲村さんが、とりわけ重要視するのは「対話と信頼」です。 (稲村和美さん)「声がええ感じになってしまいまして、お聞き苦しいかと思いますけれども。もうこれ以上の停滞はやっぱり良くないんです。私たちの生身の生活が懸かっている選挙です」 声を枯らしながら、街頭で演説を続ける日々。いまの思いは? (稲村和美さん)「私は、兵庫県が分断されるということではなく、みんなで新しい兵庫県で前を向いていけるような『まっとうな選挙』といいますか、そういう選挙になることを願っています」
前兵庫県知事 斎藤元彦さん
返り咲きを目指すのが、前知事の斎藤元彦さん(47)。 (前兵庫県知事 斎藤元彦さん)「反省すべきは反省し、そして改めるべきことはしっかり改めていく。自分を見つめ直して、いい県政を必ず実現させていく。これが私の思いです」 これまで取り組んできた経費削減の実績を挙げて「身を切る改革」の継続を訴えます。 (斎藤元彦さん)「この3年間で、いろいろな施策の改革・芽出しができていますので、さらに飛躍させることができるのは斎藤元彦が適任だと思っています」 失職直後、出発の地に選んだのは、3年前の選挙と同じ地元の神戸・須磨区でした。 (斎藤元彦さん)「原点に帰るという気持ちで、駅前で県民のみなさんに、まずはご挨拶をさせていただいた」 当初、その戦いぶりは孤独にも映りましたが、SNS上では斎藤さんを応援する動きが活発化。大きなうねりとなって現実の世界へと波及していきました。 11月12日には… (記者リポート)「三宮の中心部に来ました。大勢の人が集まっていて、聴衆の視線の先にいるのは、斎藤元彦前知事です。ものすごい人だかり、そして、いま拍手が起きています」 平日にもかかわらず、演説には多くの人が。 (斎藤元彦さん)「9月末に失職して、県庁を1人で去りました。本当にその時はひとりぼっちだったんです。『斎藤さん負けたらあかんで』『頑張ってや』、そんなことを言ってくれる方も少しずつ増えてきた。SNS上でも、『#斎藤前知事がんばれ』が広がってきました。本当にうれしかったんです」