走行中にフレーム破損しけが 折りたたみ自転車でリコール公表
折りたたみ自転車の有名ブランド「DAHON」の商品で、フレーム強度が不足しているものが一部あることが分かった。フレームが破損し、転倒して歯を折るといった事故が起きており、国民生活センターが30日、使用者は輸入代理店に確認し、該当する場合は使用を中止するよう呼びかけた。 【写真】国民生活センターが使用中止を呼びかけた、折りたたみ自転車「Horize Disc」 問題になっているのは、米国ブランド「DAHON」の「Horize Disc」モデルで、輸入代理店のアキボウ(大阪府堺市)が2021年8月から今年1月ごろまでに出荷した734台。同社は30日、リコールを公表した。対象商品には、補助具を無償で取り付ける。自転車は中国製で、当該モデルは国内のみに流通しているという。 昨年4月、40代男性がこの自転車で走っていたところ、フレームが破損し転倒。歯が折れ、あごに5針縫うけがをした。自転車を折りたたむ時に曲がるヒンジとフレームをつなぐ部分で破断が起き、フレームが前後に分かれてしまっていた。 原因究明の依頼を受けた国民生活センターが調べると、破断面に溶接欠陥が見付かった。試験した同型品でも、同じところに亀裂が入った。同センターは、自転車を使ううちに、欠陥があった溶接部に亀裂が入り、破断したとみている。 問い合わせ先はアキボウ(0120・557・144)。詳細は同社サイト(https://www.akibo.co.jp/news/pickup/2024103009.html)。
朝日新聞社