さいとう・たかを ゴルゴ13「顔つきどんどん変わってる」
さいとう・たかを ゴルゴ13「顔つきどんどん変わってる」 撮影:北代靖典
漫画「ゴルゴ13」の連載50周年を記念した特別展「さいとう・たかを ゴルゴ13」が大阪市港区にある「大阪文化館・天保山」で行われている。初公開となる貴重な原画をはじめ、門外不出だったさいとう・プロダクションの“武器庫”のモデルガンを多数展示するほか、分業によるゴルゴ制作の裏側にも迫っている。会場を訪れた、さいとう・たかを氏は「やれる限りは今後も連載を続けていきたい」「ゴルゴの結末は決まっています」などと話している。 【拡大写真付き】漫画「あぶさん」41年の連載に終止符。初期の舞台ゆかりの地へ/大阪
1968年11月連載開始、1度の休載もなし
「ゴルゴ13」は1968年11月「ビッグコミック」(小学館)にて連載を開始。以来、1度の休載もなく、コミック界における連載最長記録を更新し続けている。 主人公のデューク東郷は孤高の超A級スナイパー。国籍、生年月日などすべて不詳ながら、圧倒的な存在感を放ち、長く愛され続けている。 特別展では初めて登場したシーンなどの原画を展示し、ほとんどが初公開。愛用する自動小銃のモデルガンも置かれ、記念撮影できるコーナーも。さいとう・プロの制作現場なども登場し、まさに多角的にゴルゴ半世紀の軌跡が紹介されている。
「究極のゴルゴ」原画39点が並ぶ
第1章から第5章、その他という展示内容で、第1章「軌跡」では「究極のゴルゴ」原画39点が並ぶ。初登場シーンも含まれ、ほとんどが初公開。 50年の歴史の中でゴルゴの顔つきの変化も見逃せない。第2章「狙撃」では、ゴルゴ愛用銃のモデルガン11丁を紹介。ライフル「アーマライト16」が体感できるコーナーでは、構えたポーズの記念撮影もOKだ。 第3章「女性」では、ゴルゴと出会い、歴史を紡いできた女性たちにスポットを当て、100人の女性が壁一面に。名作「海へ向かうエバ」の原画15枚も初公開。第4章「制作」ではファン垂涎の的、同プロの“武器庫”にある門外不出だったモデルガンやゴルゴ等身大フィギュアも。 さらに第5章「人気」ではゴルゴがモチーフに使われた省庁や企業のポスター、商品を紹介。著名人からのラブレターも。「その他」ではさいとう氏のインタビュー映像などがある。