開幕式に続いて行われた特別記念対談＝19日午後、さくら市氏家

　さくら市ミュージアム-荒井寛方（あらいかんぽう）記念館で19日、日本美術院の春の公募展の巡回展「第79回春の院展栃木展」（同館・同院主催、下野新聞社共催）が開幕した。11月24日まで。 　同院同人の作品や入賞作品、本県ゆかりの岸野香（きしのかおり）さんや荒井孝（あらいたかし）さん、杉山寒月（すぎやまかんげつ）さん、窪井裕美（くぼいひろみ）さんらの作品など90点を展示。開幕式で小竹弘則（こたけひろのり）館長や花塚隆志（はなつかたかし）市長、田渕俊夫（たぶちとしお）同院理事長らがあいさつし、同館10回目の開催に感謝した。 　続いて田渕理事長と那波多目功一（なばためこういち）同院代表理事が特別記念で対談した。合理的な見方ではなく、昔の先輩を見習いながらもいまだに四苦八苦しているという田渕理事長は「やればやるほど難しい、それが絵。描くたびに苦労してください」。 　気温や音、希望などの見えない物を課題として取り組む那波多目代表理事は「恐れずにたくさんの失敗をしてください。それが財産になる」と、それぞれ若手作家にエールを送った。 　午前9時～午後5時。一般600円。休館は祝日を除く月曜、11月5、19日。（問）同館028・682・7123。